![]() ヨコハマトリエンナーレ、横浜美術館会場の続きです。 最初は、ホール吹抜廻りの長い廊下状の展示スペースにあったフィギュアのような作品です。 バックにおどろおどろしい風景(?)があり、その手前にアクリルケースに入ったフィギュアたちが並べられています。 しかしこのひとつひとつの人形は、溶かした石膏を頭から掛けられており、窒息しています。 石膏の形がシャボンのように見えるので、たくさん並んでいるとユーモラスなのですが、なんとなく変な形のもありますね。 元の人形は、ガンダムもあれば初音ミクもいればお菓子のおまけみたいなものあります。 ![]() こちらは床一面にふんにゃらふんにゃらするマットを敷いて、その上にレッドカーペットが置かれています。 くつを脱いで、このちょっとしたアスレチックコーナーを歩くこともできます。 運動すること、移動することがこの部屋のテーマなのでしょうか。 壁面にはヘンテコなコスチュームの体操する人たちの写真が展示してあります。 ![]() その一つがこれ。 それにしても変なかっこうなのですよ、この人たちは。 体操もこんなかっこうでやったらおもしろいかも。 体操器具だけではなく、カーテンやテーブルクロス、カーペット、ナベ、食器など日常生活で使うものが周りに置かれ、さらに体操する人たちは、ブルカをかぶっていたり、シャワーキャップをつけていたり、リボンで編み上げのように足を飾っていたりします。 ![]() これはどういう意図なんでしょうね? 部屋いっぱいのアスレチック器具です。 色が統一されているので、結構すっきりした印象ですが、さっきの変な格好の体操人たちがここで演技すればいいのに。 ![]() こちらは巨大な「腸」です。 いや、冗談ではなく部屋いっぱいの腸なのです。 お腹の中の善玉菌・悪玉菌に興味をもって、この作品を作ったとか。 タイツのような伸び縮みするチューブ状の布の中に、ブツブツのある球をいくつも入れて作られていますが、そのブツブツが外からもよく見えるので、気持ち悪気持ち良い、変な感触です。 ![]() これはインゲラ・イルマンという人の「ジャイアント・ホグウィード」という作品です。 割と間の抜けたひょうきんな作品なのですが・・・ 実は強い毒を持った植物なのだそうで、「毒と共生できるか?」というのがテーマなのだそうです。 コロナ下の展覧会なので、タイムリーな話題でしょうか?(作品の制作はコロナ以前でしょうけど。) 床の花粉(?)もそういう目で見ると毒々しいです。 ![]() 続く。 SS |
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