
映画「未来世紀ブラジル」のBLU-RAYを買いました。
これは僕の大好きな
モンティパイソンのテリー・ギリアムが監督をしている1985年のイギリス映画です。
(注:好きなのは
モンティパイソンで、テリー・ギリアムはそれ程ではないかも。)
ロードショーでも見ていて、当時「最近上映の3大SF映画のひとつだな。」などと友達と喜んでいたのを覚えています。
他のふたつは「ブレードランナー」と「メトロポリス」(フリッツ・ラングのオリジナル版が良くて、1984年リニューアルのジョルジオ・モロダー版は最悪)。
当時は街や音楽やアートもノリノリでスタイリッシュ、後でバブルなんて暗く名付けたおっさんもいましたが、ある意味楽しい時代でありました。
この作品はそれ以来一度も見ておらず、今回内容を再確認してみたくなったのです。
長いインターバルがありましたが、最初に見た時程の強い印象はあまり感じませんでした。
多分映画が悪いのではなく、内容やシーンを忘れていなかったからなのでしょう。
この映画のインパクトは、設備ダクトと赤ん坊、そして意味不明で場違いに登場するロバート・デ・ニーロ。
一度見てもらえれば何の事だかすぐに分かります。
内容はジョージ・オーウェルの「1984年」的デストピア。
けれど、主人公の(都合の良い)妄想と同時進行なので、あまり暗さは感じません。
イギリス的ブラック・ユーモアはビンビンですけどね。
映画を見て笑うだけじゃなくて、今のこういう時代にこそそんな全体主義的管理社会にならないよう注意しないと。
日本でも着々と忍び寄ってますよ。
ところでこの映画、公開に漕ぎ着けるまで大変だったようで・・・。
その模様についてはジャック・マシューズ著「バトル・オブ・ブラジル」をお読みください。
ただし、読むのは映画を見た後で。

映画製作の裏話ってどれも面白いですよね。
KS