![]() 銀座のCHANEL NEXUS HALLでヤコポ・バボーニ・スキリンジ展「BODYSCORE - THE SOUL SIGNATURE」を見ました。 この人は現代音楽の作曲家で、アーティストでもあります。 自分で作った曲を、裸のモデルに直接描いて、それを写真撮影してるものです。 CGで表面処理したものではなく、実際に描いているところがすごい! ![]() ヌード写真だけでも美しいポーズですが、ここに一面に楽譜が描かれていると、また違ったおもしろさが生まれています。 人体は曲線なので、当然楽譜も曲面に沿って変化していきます。 流れるような五線が、ときには伸び、ときには縮んで、まるで見る音楽を奏でているようです。 ![]() こちらは肌の黒いモデルに、白い色で楽譜を描いたものです。 なるほど、白黒逆転して、これはこれで美しいです。 写真の黎明期に、マン・レイが行っていたソラリゼーションを見るようです。 ![]() この楽譜はいたるところ、もちろん顔にも描かれています。 (この人撮影のあと、音符はちゃんと消せたのかしらん?) ![]() ここまで丁寧に描かれていると、メイクのひとつとしてこのまま街を歩くのも悪くないかも?! ![]() 会場に流れる音楽もこの人の作品なのですが、写真といっしょに鑑賞するとまた違った印象が残ります。 現代音楽だけだとちょっと退屈しがちですが、これならいいかも。 SS スタイリッシュな作品でスタイリッシュな展示でした。 完成度は高いですが、安直といえば安直な・・・。、 でも、くだらない事でもやるのとやらないのとでは大きな違いですからね。 (これで完成されているので伸び代はあまり無さそうですが)スキリンジ君、ベーネでしょう。 昔、藝大の学生の時、裸の女性の体中に小さな輪っかをたくさん描いて皮膚の伸び縮みの実験をしていたのを思い出しました。 スキリンジ君がモデルに楽譜を描いている実際の状況を想像すると、なんかヤバそうですよ。 「これはゲージュツだよん。」なんて言ってんでしょうね。 KS |
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