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限界のタワーマンション
限界のタワーマンション
榊淳司という人の「限界のタワーマンション」という本を読みました。

うすうす「そうじゃないか?」と思っていたことが「やっぱりそうか!」に変わりました。
建築設計事務所をしていると、「タワーマンションって問題あるよなぁ・・・」と思うことしばしばですが、ディベロッパーは無責任「売れるから作る」ので、湾岸エリアや武蔵小杉みたいなタワマン銀座ができてしまうのでしょう。
タワーマンション
何が問題かというと・・・。

●災害に弱い。
火事でも高層階にアプローチするのがどうしても遅れる。
・地震に弱い。
免震構造だなんだと言っても、長周期パルスによる影響は、今の建築基準法には考慮されていないので、大地震ではどうなるかはわからない。
著者のいうところでは「長周期パルスで倒壊するタワマンもあるらしい。
・地震で停電し、エレベーターが止まったら、その復旧には1週間以上かかるところもある。
というより、2-3日で回復する見込みは薄いそう。
非常用EVがあるといっても、2-3日の間2基程度が動くぐらいなので、何10階もあるタワマンではとても追いつかない。
・電気が来ないとトイレの水も流れないのだが、湾岸地帯だと液状化して排水管がダメになる可能性大なので、そうなると電気が復旧してもトイレは使えない。

●大規模修繕にお金がかかる。
1回目はなんとかできても、2回目以降はさらに老朽化が進み、もっとお金がかる。
タワマンの人気が落ちてきたりしたら、投資目的で購入していた人達がちゃんと払ってくれるのか?
高齢化した居住者の負担が大きくなるのではないか?
そして、大規模修繕費は区分所有者が積み立てているが、それを管理するのは管理組合の理事長。
しかし、現在のところ、この理事長が悪事を企んだら、阻止する手立てがない。
監査をお金を払って外部の人間にするなど、よほど気を付けないといけない。
現に11億を使い込んだ理事長もいるらしい。
巨額の積立金が集まるので、そんなことも起こるらしい。

●タワマンが1つできると、人口が一気に増えて住民税ががっぽり入るため、自治体が誘導して規制緩和する傾向にあるらしいが、ひとたびこれが人気が落ちて廃墟化すると、どうしようもない。
取り壊すにも巨額のお金が必要となる。

その他、タワマンに住む女性は神経症になりやすい、タワマンに住む子供は成績が伸びない、高層階に住む人が自分より低層階に住む人に対して優越感を持つ「階層ヒエラルキー」が子供にさえある、などなど。
タワーマンションに住んでる人が読んだら、怒りそうなことがこれでもかこれでもかと書いてあります。

しかし、著者の目的は「タワマンはもう作ってはいけない」という問題提起にあるので、あえて論争を呼ぶような過激な表現も用いているのでしょう。
本当に問題あり過ぎだと思います。
わたしも「タワマンはもう作ってはいけない」に賛成です。
上記だけでなく、秋の台風でも新たな問題が多発だったようですし。

SS

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[2019/12/17 08:05] | | page top
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