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みえないかかわり
銀座メゾンエルメス フォーラムで「みえないかかわり」イズマイル・バリー展を見ました。
イズマイル・バリーはチュニジア出身の現代芸術家だそうです。
私にとっては学生時代に隆盛した「コンセプチャルアート」を思い出して、昔懐かしいです。
今も続いているんだ。

これはポジフィルムを光にかざして裏から手のひらをかざすと、その部分の映像が見えるという作品です。
このフィルムを裏返すと、今度は映像は薄れて、フィルムに書き込まれた文字が浮かび上がります。
しかし、残念!
文字が何語かわからず、内容を知りたいのにわかりません。
それとも、文字の内容には意味がないのでしょうか?
IMG_1996.jpg
これは壁に穴をあけて裏から自然光を当て、模様を浮かび上がらせるという作品です。
左は鉄さびのようで、右は人の顔のようですね。
これだけだと、特になんということもないのですが、それを裏から見ると・・・。
一番下の写真のようになっています。
IMG_1998_20191107101537205.jpg
これも、スリットを切って、裏から自然光を当てています。
細いスリットから差し込んだ光は天井に一本の筋を描いています。
よく見ると、このスリットはガムテープ製です。
ガムテープを壁に貼り、その中央部分にスリットを入れて、光がさすようにしてあります。
床の上には、その続きのガムテープのロールが置いてある!
なかなか芸コマなんです。
IMG_2001_20191107101533422.jpg
これらを裏から見ると、このようになっています。
種も仕掛けもございます。
あぁ、こんなふうになってたんだ!と納得。
この人の仕事はこういう細かい所にこだわりがあって、小さなできごとの意味を自分の解釈で再現する感じでしょうか。
やっぱりコンセプチャルアートだなぁ。
IMG_2002.jpg
SS

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[2019/12/15 09:37] | アート 2 | page top
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