
先日初めて中に入ってみた銀座奥野ビルの続きです。
各階の廊下にある扉を開けると(部屋にもよりますが)7畳ぐらいの小さな画廊などがあります。
入ってみると案外居心地が良くて、狭いのでかえってお店の人と親密に話せます。
数室を繋げて店を広くしているところもあります。
このように内装をミニマルに改造している画廊もあります。

画廊の数が多いので、色々な芸術作品が見られるのもいいですよね。
気さく(?)な方々が多いようで、作品について説明してもらったりして楽しめます。
興味深く見ていたら、作品集をもらってしまいましたよ。

「地下も見てほしい。」というので覘いてみたら、こんなでした。
不気味なんだよ、ちみたちのやってることは。
(実際は写真よりかなり暗いでした。)
剣呑、剣呑。

建物を出る頃に思ったのですが、新装開店の店もあったりして案外新陳代謝をしているようなのです。
なので、何十年もいるウツボのような住人ばかりが排他的に待ち構えている訳ではないようです。
そもそも画廊というもの自体入りにくい雰囲気がありますが、一見さんも美術に興味さえあれば気楽に入ってみましょう。

ところで、画廊を見て回っている時、僕のバッグにブツブツ文句を言っている店の人がいました。
その時は、「ちゃんと気を付けてるんだからうるさいぞ!」と無視していました。
が、他の店で客のおばさんが商品棚を落としてしまい、沢山の陶芸作品を割ってしまいました。
目の前だったせいもあり、物凄い音だったせいもあり、本当にびっくりしました。
スペースが狭いので皆さんも気をつけませう。
剣呑、剣呑。
このビル、画廊もいいですが、(自分で借りて)秘密の隠れ家にも良さそうですよ。
物販店舗もいいんですが、華やかだったりオシャレだったりするとちょっと似合っていませんでした。
設計事務所もイマイチだったな。
意味不明なブツを売っている不気味な店、黒魔術の占いの店、売れない探偵事務所、秘密結社の連絡事務所・・・などがお勧めかと。(実際にあるかも)
ここも鼻が利く外国人観光客にカルト的に受け始めているようです。
まだ行った事がない方は(ビルが自然崩壊しないうちに)是非。
僕もまた探索してみようと思います。
KS