![]() 葉山にある神奈川県立近代美術館というところで「カイ・フランク」展を見ました。 カイ・フランク君はフィンランドのデザイナーで、ガラス作品を中心とするプロダクトが展示されていました。 それらはモダンで清楚、その時代(1911-1989)の北欧の人なんだなあ、と感じました。 チラシ(上の写真)にあったような、まるでメンフィスのようなポップなブツをもっと見たかったのですが、他はどれもとてもとても普通でした。 (僕は、ブルータス的な「知ったような」情報ではなく、実際に見て感じた通りを書くだけです。) ![]() とは言え、行ってみた甲斐はありました。 これらを飾っている器、つまり美術館が予想外に良かったのです。 僕が、日本で美術館として設計・建設された現代建築を気に入るのは珍しい事かもしれません。 建物自体は比較的新しいですが、神奈川県立近代美術館自体は日本最古の公立近代美術館だそうです。 (日本最古の美術館ではないのでお間違い無く!) 建築は特に有名ではなく、道路側外観などは工場か倉庫みたいで見栄えがしませんが、こちらもモダンで清楚。 槇文彦(建築家の名前)風な感じもします。 強い個性はありませんが、小振りながらも良くできた美術館だと思います。 (スタッフが親しみやすい感じならより良かったのですが。) ![]() 構成は中庭のあるコートハウス型で、円形のローンがあり彫刻が飾られています。 中庭で僕が気に入ったのは、外部通路の上の長い庇。 いくつも交錯していて何だかいい感じでした。 建物の狭間からは海も望めます。 ![]() 中庭から遊歩道で海岸まで下りていくこともできます。 振り返るとこんな。 自然豊かなロケーションなんですね。 (海を写していないのは、その時あまりに厳しい逆光だったから。) ![]() 美術館の窓などからも、緑が借景として上手に取り入れられています。 併設の異様に細長いレストランからの海岸の眺めも抜群、美術鑑賞の後、帰りのバスを待ちながらお茶を飲むのも良いかも。 JR逗子駅からバスで葉山に向かって20分、と行きにくい場所ではありますが、おもしろい企画展をやっている時なら出かける価値アリですね。 KS |
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