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1_WALL
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銀座のガーディアン・ガーデンで第21回写真「1_WALL」展を見ました。
写真界の次世代を担う若手を発掘するコンテストの予備審査を通過した6人の展覧会で、ここから一等賞を決めるそうです。

まず片山達貴さん。
この人だけ動画です。
レンズに向けて息を吹きかける人数人を撮影しています。
ヘッドホンで呼吸の音も聞けます。
口が近づいてきて、はぁっーーーと息を吹きかける、その単調な動作の繰り返しですが、改めて「人間はみな絶え間なく呼吸している」ということを思い出します。
作者が言うには「わかりあえなさ」や「もどかしさ」を表しているそうですが、そういえば、この呼吸音はため息のようでもあります。
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これは魏子涵さん。
難しい名前です。WEI ZIHANと読むそうです。
「情動の匂い」というタイトルで、動物は人間と同じ意識を持っているか?という問いかけだそうです。
それはいいとして、なんで作品を一升瓶に貼り付けたのでしょうねぇ?
1本1本手に取って鑑賞してください、とキャプションにありますが、それはめんどくさい。
それより何より、こうやってビンに貼り付けたものを並べてしまうと、それが目を引くオブジェになってしまい、肝心の写真のインパクトが薄れるように思うのですが・・・?
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最後にグランプリに選ばれたRYU IKAさん。
「現実を見ようとすればするほど、リアルが遠ざかっていく。何もかもフラットで薄っぺらく、そして破れやすく。人々は完璧にセットされた舞台を生きるエキストラである。」とあります。
まぁ、そう言われてみればそうです。
最近の現実社会でときおり感じる、「ん・・?なにか嘘くさいなぁ・・・」という感覚。
それをカメラで捉えようとしているのでしょうか。
しかしよく見ると、1枚1枚の写真の完成度(?)はそんなに高くないようにも感じます。
それも作者の狙いなのでしょうか?
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個人的には岡崎果歩さんの「なまもの」が良いと思いました。
きらめく才能を感じさせるみずみずしさがありました。
岡崎果歩
展覧会は明日まで。

SS

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[2019/11/08 08:04] | アート 2 | page top
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