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ちひろ美術館
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上井草という所にあるちひろ美術館に行ってきました。
自宅から遠いのと、いわさきちひろの絵に全く興味がなかったので行ったことがありませんでしたが、今回ショーン・タンの展覧会があるということで行くことにしたのです。
ショーン・タン(彼については次回)の絵は、いわさきちひろの絵とは全く接点が無いと言っていいですけどね。

美術館はいわさきちひろの絵の為の個人美術館で、自宅跡に建てられているようです。
周辺は住宅地ですが、小さなアパートも建ち並んでいました。
美術館の建築自体には特に期待しないで行ったのですが、小振りながら案外良いでした。
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不定形のマスが組み合わさったような平面構成になっていて、庭の緑が上手く借景として組み込まれていました。
通路も(僕の好きな)古い旅館の渡り廊下を思わせるような空間になっていて、そこそこのワクワク感がありました。
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興味深くあちこち見て廻ったのですが、ひとつ足りないものに気がつきました。
プランは確かに迷路っぽくなっているのですが、回遊動線になっていません。
部屋に入って出ての繰り返しなのです。
「ここを行くとここに出るのか?」みたいな意外性が無いのです。
生真面目な人が生真面目に設計した感じで・・・そこが残念でした。

美術館内にいわさきちひろの仕事場が再現されていました。
これを見てどう感じれば良いか分かりませんが、「普通の部屋で絵も描いてたんだね。」でしょうか?
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次回はお目当てのショーン・タン。

KS


いわさきちひろの絵は、昔から知っていて馴染みのある方も多いと思います。
昭和の匂いがする、なんだか懐かしい水彩画です。
子供の絵が多いのですが、季節の花や絵本、昔話の挿絵、その作品は多岐にわたっています。
淡い色合いでふわふわ描かれているイメージですが、よく見るとデッサンがしっかりしています。
子供を見るやさしいまなざしは、母親だからこそのものと思われがちですが、自分の子供が小さい頃は絵を描くのに忙しくて、ほとんどほったからしだったそうです。
やっぱり、そんなものなんですね。

SS

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[2019/06/28 07:39] | 建築 1 | page top
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