CDの登場でレコードは全く買わなくなりました。
(それ以前からあまり買わなくなってはいましたが・・・)
CDは当初、万引きを心配したのか、CD2枚分ぐらいの大きな細長紙パッケージに入っていましたね。
みんな、セコイといっていたのを覚えています。
値段も高かった。
日本盤で3500円位(消費税なんてまだ無い頃)したと思います。
しかし、サイズと言い、プラスチック・ケースと言い、モダンで扱いやすく気に入りました。
大嫌いなスクラッチ・ノイズも入らないし、クリーナーで拭かなくていいし。
気のせいか音も良くなったように思いました。(特に最初の頃は気のせいかな。)
初めは新譜だけCDになるものだと思っていましたが、そのうち旧譜もCDになったんで驚きました。
(根拠なく旧譜はレコードのままかと思っていたのです。)
これでレコードは無くなるな、と実感しました。
レコードはまだ持っていましたが、プレーヤーは処分しました。
これ、場所とるんですよね。
レコード時代末期、縦型プレーヤーでその上レコードの裏返し不要、なんて狂った商品もあったように思います。
イメージできますか?
さて、旧譜で初めて買ってみたのがこれ。
レコードも持ってましたが、耳を劈くキンキン声をCDなるもので聴いてみたくなったのです。

ソフト(なんて呼び方も一般的ではなかったと思うけれど)を買いなおすなんて考えた事がなかったんで、最初は抵抗がありました。
でもそれ以降は音楽だけでなく映画まで・・・世の中ご存じの通りあれやこれや。
乗せられて買っている我々は、ハッキリ言ってオバカさんですよね。
ところで、レコードの時は途中(15~20分)で裏返す行為がありましたが、それが無くなったのは楽でした。
ただ、レコード時代のアルバムはAB面を別々に意識して作っているものもあったので、続いて再生されると何となくなものもありました。
ラジオでは「これからはアルバムの作り方が変わる!」などとミュージシャンが真剣に話していました。
CDは長時間分入るのですが、旧譜にボーナストラックを付けたり、2枚分入れるのは痛し痒しだと思いました。
長時間聴けるのは良いのですが、オリジナル・アルバムの印象を損ねます。
さて、世の中はパッケージとしての音楽から離れていっています。
というか、録音した音楽にお金を払う気がしなくなっているんでしょうね。
ストリーミングが現段階ではリーズナブルな形態でしょうか。
けれどオンラインは案外安定していないし、何重にもバリアがあります。
手元に所有していない、ということは何かあれば何もなくなる、ということだし。
僕は日常、音楽をかけながら仕事をしています。
音楽をかけ続けてはいますが、基本的にはアルバム単位で聴いています。
そして、アルバムを具体的な形で所有するのは好きです。
「何かを聴こう。」とプレーヤーにアルバムをセットして聴く、という手順も今だに好きです。
目的を持って聴くぞ、という感じがするからです。
ということで、相変わらずCDも聴いています。
CDはプレーヤーさえあればいいんでバリアが少ないんですね。
(勿論、アンプやスピーカーは何であれ必要です。)
見直してもイイかも。
何となくおしまい。
KS