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100万人のクラシックライブ
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100万人のクラシックライブ」というコンサートに誘われて、初めて行ってきました。
「クラシック音楽ファンのためのコンサートではなく、クラシック音楽に関心がなかった人に向けたコンサート」だそうです。
日常から生のクラシック音楽を身近に触れ親む人増えてほしい、という啓蒙活動とも言えそうです。

なぜこんなことをするのか。
ひとつには音楽全体の地盤沈下。
そして、ただでさえ少ないクラシック愛好家の減少。
クラシック・ファンは日本の人口の1%を切っているそうで、それでタイトルの「100万人」、年間100万人集客を目指しているのでしょう。
また、毎年一定数誕生するクラシック演奏家の演奏機会の確保もあると思います。

さて、このコンサートはゲリラ的にあちこちで同時多発的に開催されているようです。
会場は専用ホールではなく小規模な空きスペース、演奏家はクラシックのプロ、値段は1000円(中学生以下無料、幼児可)です。
クラシックに似つかわしくないこの発想とスタイル、気に入りました。
クラシック以外でも応用できそうです。
僕は漠然と「近所の演芸場」の再興を考えているので、とても参考になりました。(その話は機会があれば別の時に)

今回行った会場は広尾にある養護施設の福田会で、演奏者は川又明日香(ヴァイオリン)と五十嵐沙織(ピアノ)でした。
これから活躍していこうとしている方々だと思います。
演奏家自身がコンサートの全体コンセプトを熱心に構成しており、曲間の話にも熱意を感じました。
ただ、コンセプトに合致していても「赤とんぼ」「春の海」などの選曲は抵抗を感じましたが・・・。
(これ、クラシックの人がやりがちなんですよね。)
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今後考えてほしい希望があるとしたら、下記の点です。
□クラシック然とした錯誤した演奏家の写真を使わないでほしい。
 コンサートでも、服装を含め旧態依然としたスタイルを打ち破る姿勢をアピールしてほしい。
□今回みたいに、コンセプチャル、クロスオーバーなテーマを持ったコンサートを続けてほしい。
こういう気楽な機会に敢えて、クラシック業界も前進が可能だ、ということを示してほしいのです。

あちこちでやっているようなので、皆さんもお近くの会場に是非行ってみてください。
気楽でアットホームな雰囲気です。

KS

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[2019/02/18 07:01] | 音楽 1 | page top
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