![]() ガイア・アソシエイツで設計した住宅の改修(N4)の続きです。 今回は2階のLD(居間・食堂)です。 既存もここはLDだったのですが、天井高に低い所があったので、一番高い所に合わせて統一しました。 居間ゾーンは大きなソファーのセットが2組余裕で置けます。 所謂応接セット的な組み合わせにはせず、カジュアルで自由な配置にしました。 椅子やクッションの張地の色も選びに選んでいます。 また、2つのソファーをひとつに合わせることもできます。 ![]() この家にはダイニングは2つあり、居間の続きのこちらはどちらかというとフォーマルな客用も想定しています。 普段は居間の続きなのでお茶を飲んだり、という感じでカジュアルにも使われているのではないでしょうか。 (物を出しっぱなしにしても良い気楽なダイニングは壁を挟んで隣室にあります。) ダイニング・テーブルは特注ですが、家具屋さんが木場で自然な風合いの無垢材を探してきました。 脚は、甲板がとても重いのでスチール製です。 テーブル上の照明は受注生産の輸入品ですが、色や組み合わせ、配置は検討に検討を重ねています。 ![]() ところで、この家の空調に関して・・・。 元々はダクト式の天井裏隠蔽型のエアコンでした。 竣工当時はそれが一番高級で見栄えも良い、とされていたと思います。 本体は天井裏にあるので見えず、吸込口と吹出口だけが見えるタイプです。 高いグレードの建築では勿論、高級住宅や高級マンションでも採用されていた方式です。 私もそういう所に暫く住んでいたことがありますが、住宅としては、空調の立ち上がりがイマイチで、音がとてもうるさく、フィルターの掃除もしにくいでした。 また、エアコンの大修理や交換時に天井を壊さなければなりません。 今回の住宅もそうでしたが、天井裏の本体やダクトの為に天井が低くなるケースもあります。 ということで、改修は天井カセット形エアコンとしました。 写真のように本体は見えますが、天井埋込なのでそれ程気にはならないでしょう。 音も静かで、メンテナンスや交換も簡単、ダクトもありません。 長所短所を考えれば住宅ならこれ、ということになりました。 バブル期に出来たいわゆる億ションで、ダクト式の空調の改修時期になっているところがありますが、相変わらず同じ方式のままで改修しているところもあるようです。 「このランクの家ならこのレベルのエアコンじゃなきゃ」という硬直した発想なのでしょうか。 ハッキリ言っておバカですね。 見栄えだけでなく、使う人の事も考えませう。 続く。 KS |
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