![]() BUNKAMURAのザ・ミュージアムで「ベルギー奇想の系譜」展を見ました。 有名なボスやブリューゲルから現代に至るベルギー辺りの奇想の作品を集めた、という展覧会でした。 異様な芸術を見るのは楽しいのですが、見ているうちに、何でもあり(誰でもあり)で、「奇想」は芸術大半じゃないか、という気になりました。 特に、展示後半の近代から現代になると作品のごった煮感は否めません。 それだけ現代芸術は自由で様式(決まり事)がない、ということでしょうが、展覧会としては最後に破綻したような印象でした。 ちょいと展覧会のテーマのくくりに無理があったのでは。 結局良かったのは、美術に制約が多かったであろう、ボスやブリューゲルの時代のものでした。 その頃の絵の中のキャラクター(異様な方々や動物)が動き出す動画(映像)も作ってあり、なかなかに楽しめました。 新しい試みではありませんが、単純に動けば良いという訳ではなく、これもセンスだと思いました。 原画と比べながらみるといとをかし。 こういうのを大々的にやってほしかった。 映像展示は見落としそうなほどショボっとしてました。 最後の現代のコーナーに、大好きなパナマレンコの作品が片隅に展示してありました。 おばかな映像も最高でした。 けれど、この展覧会の中ではかなり場違い。 パナマレンコ単独の展覧会をまたやってちょうだい。 展覧会はもうすぐ終わります。 ご興味のある方(変なものがお好きな方)は・・・どうぞ。 KS |