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愛おしき隣人
愛おしき隣人
スウェーデンの映画監督ロイ・アンダーソンの「愛おしき隣人」を観ました。
その前作「散歩する惑星」がダークな雰囲気ながらも異質な感じがしたので、この監督に興味を持ったのです。

映画全体の印象は、(センスはあるのでしょうが)共産主義時代の東欧を感じさせます。
実際に共産主義崩壊直後に行ったチェコスロバキアなど、こんな感じでした。
ひょっとしたら、北欧もこんな感じなのでしょうか。
どんな感じかというと、殺伐として覇気がなく、一言で言えば楽しくない。

けれど、そのような舞台設定に出てくる人たちは、とても変です。
無表情で元気がないけれどとても変。

前作の「散歩する惑星」に比べると、若干楽しげな(というか異様な)リズム感があります。
映像も登場人物も、楽しげではないけれど音楽を演奏したり歌ったりしていることが多いからかもしれません。
場面には全く合っていないその音楽が、上手く場面をつなげていました。

この監督の映画、ある意味脱力した感があるのですが、今まで観たそういう傾向の映画とは違っていました。
なにが違うのか、と言われれば、笑い(ジョーク)の質の違いでしょうか。
私だけかもしれませんが、どうも波長が合いませんでした。
登場人物も、(わざとでしょうが)動きが悪く、太った人が多く、表情も乏しく、アップにならないので感情移入しづらいです。

映画では妙なエピソードが続くのですが、「少女がロック・ミュージシャンと結婚する夢」という話はそれらとも違う盛り上がりを感じました。
平坦な全体から見ると、相対的に意味不明な感動的なシーンになっています。
ラストは、冒頭に出てくる男の夢が実現するようなのですが、これもダークなジョークでした。

2014年の新作であり上記と三部作を構成する「さよなら、人類」も観ようかと思っています。
(本当に自分が観たいかどうか定かではないのですが。)
似た雰囲気の映画なんでしょうけど・・・。
でも、3作品を発表するのに14年もかかっているようです。

KS

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[2015/10/09 08:14] | 映画 | page top
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