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DOWN BY LAW
DOWN BY LAW
ジム・ジャームッシュ監督の1989年の映画「ダウン・バイ・ロー」を観ました。
ジャームッシュ監督のものは「パーマネント・バケーション」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ミステリー・トレイン」「ナイト・オン・ザ・プラネット」「デッドマン」「コーヒー&シガレッツ」なんかを観ています。
オフビートとか脱力などと言われていますが、映画によってその印象は異なります。
その点、ウェス・アンダーソンの作品の一定した印象とは違うように感じます。

さてこの映画ですが、私が今まで観たものではこの監督の最高傑作ではないでしょうか。
気に入りました。

配役は私の嫌いな人達ばかりが出ています。
耳を塞ぎたくなるシンガーソングライターのトム・ウェイツ
胡散臭くてエラそうだけれど頭の悪そうなジョン・ルーリー
他の映画でもノリが異様でうるさいロベルト・ベニーニ

けれど、彼ら3人がひとつの牢屋に入れられると不思議な化学反応が起こります。
タイトルの意味は刑務所のスラングで「親しい兄弟のような間柄」らしいですが、刑務所仲間の助け合いの映画とは全く違います。
各々身勝手に行動しているだけです。
抑揚の無い映画だと思われるかもしれませんが、スルメ系と言えるかもしれません。
何度か見たくなります。

映画でも音楽でも、メリハリがあって大仰な名作より、淡々としていて少し変な方が長くお付き合いできることがあります。

KS

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[2015/09/04 07:23] | 映画 | page top
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