
前回に引き続きイラン関係の映画です。
タイトルも内容によくマッチしていると思います。
ロックはカウンター・カルチャーなのだ、ということを思いださせてくれます。
単に反抗だとかそういうことではなく・・・。
イランには、ロックが打ち破らなければならない目に見える壁があるので、話はより分かりやすいのでしょう。
とは言え、今の日本、欧米にもきな臭い壁はできつつあります。
若者には、目を見開いて、やらなければならないことがあるはずです。
この映画は、インディー・ロックバンドを作ってイギリスに行きたいイランの男女が、メンバー探しやパスポート取得で悪戦苦闘する話です。
イランではロックに対する規制が厳しいようですが、その現実的な側面も十分に理解できるように織り込まれています。
話は何となく身近な感じで進んでいき、まるで自分がバンドのメンバー探しをしているような気になります。
そこで出会うロックバンドの人たちとの会話が何ともユーモラスで牧歌的です。
といっても、音楽に対する真摯な気持ちは十分伝わってきます。
あれこれこねくり回した映画に飽きた方は是非ご覧ください。
KS