私達の設計事務所、ガイア・アソシエイツの改修の最終回です。
今回は追記です。 前回までで一応改修は完了しました。 設備の配管や配線のために床を上げたわけですが、冬の床からの冷えこみがなくなり、思わぬ効果もありました。 それでは、ということで、アトリエのど真ん中に間仕切をして空調費を節約しようということになりました。 暖房を電気のエアコンからガスのFF暖房に変えたのですが、それでも温めても温めても設定温度にならない、という感じでした。 広いままで使いたい場合も多いので、簡単に開閉できて、開けた時はフルオープンになるものを探しました。 ありきたりなものにはしたくなかったので、最初はシャワーカーテンなんていうことも考えていました。 それなら窓の少ない側も明るくなると思ったのです。 だったら、半透明のアコーディオンカーテンの生地でカーテンを作ったら、なんていう案もでました。 アコーディオンカーテンは、建築家にとって「あまりに悲しい建材」なので積極的に使う人はいないと思います。 ましてや自分のアトリエになど・・・。 ということで、生地だけ使おうと思ったのです。 けれどカタログで見ると、半透明のアコーディオンカーテン自体、意外と良さそうなのです。 (以前はそのような半透明の商品はありませんでした。) ガイア・アソシエイツは「常識や因習や伝統に囚われない」ということもモットーにしていますので、使ってみようかということになりました。 次の写真は、アコーディオンカーテンを開いた状態です。 かなり大きく開けられるので、その点満足でした。 ![]() 次は同じアングルで閉めたところです。 素材を半透明にしただけで、アコーディオンカーテンのダサさがかなり軽減されています。 (ちょっとしたアイディアだけで良いものができることがあるのですね。) ![]() 次は暗い側から見たところです。 明るくとても良い感じです。 ![]() と、良いことだらけのようですが、ひとつ残念なことがありました。 アコーディオンカーテンの素材が半透明なので、中のボックスのようなものが見えるのです。 見えること自体は良いのですが、それがベージュの野暮ったい色で案外気になります。 メーカーに聞いてみたら、商品によってはもっと変な色の場合もあるのでベージュまらマシな方だ、と言われました??? 新しい試みの商品を出す時は隅々まで気を入れて欲しいなあ、と思いました。 以前、キッチンメーカーがモダンなシステムキッチンを出し始めた頃、いつまでたっても台輪(ベースの部分)がこげ茶色だったことを思い出しました。 (老舗のメーカーほど古い部分をひきずる傾向がありますね。) けれど、この間仕切のおかげで、あっという間に部屋が温まるようになりました。 案外断熱効果もあるようです。 音も伝わりにくくなります。 閉めた状態で両側から話すと、声がこもってよく分からないぐらいです。 (これは長所か短所か分かりません。) 総じて今回の改修は成功だったようです。 KS |
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