
映画「シュガーマン 奇跡に愛された男」を観ました。
評判の映画なんで観られた方も多いかもしれません。
私は全く予備知識ナシでDVDを借りてきました。
映画が始まると、1970年過ぎにレコードを出していたミュージシャンのドキュメンタリーだと分かり、「失敗した」と思いながら観ていました。
主人公のロドリゲスはアメリカのシンガーソングライターらしいのですが、何だか雰囲気は暗いし、音楽は地味だし、全く知らないヒトだし・・・だいたい苗字しか無いのかこのヒトは・・・。
ロックやポップスを聞くのは好きなんですが、ミュージシャンや音楽のドキュメンタリーはあんまり面白いと思ったことがありません。
ところが、この映画にはビックリでした。
ロドリゲスというアメリカの無名のミュージシャンのアルバムが、本人の知らないうちに南アフリカでバカ売れだったのです。
それ自体ビックリ話なのですが、それにまつわる謎解き、そしてそれを超えて話は大きく展開します。
そして、「えー、本当かよ!」という盛り上がりが何度もあり、最後にある意味感動的なエンディングを迎えます。
その頃までには、何となくとっつきの悪い雰囲気のロドリゲスやその無邪気な娘たちを応援したい気持ちになっていると思います。
私は4回観てしまいました。
相変わらず具体性に欠ける紹介でしたが、映画館で観てもがっかりしない(つまり、「これならテレビ番組でいいんじゃない」と言わせない)ドキュメンタリーだと思います。
アカデミー賞を始め世界で多くの賞をとっていますが、そのことも最後のビックリに加えて良いのではないでしょうか。
映画の作り方もそれなりに上手いですが、語られる事実に大きな魅力があります。
これで彼もゆとりのある生活を送れるようになったのでしょうか。
映画を観た後に、余計な心配をしてしまいます。
私はロドリゲスのデビュー・アルバム「COLD FACT」を買ってしまいました。

映画でも使われている曲を聞いてみてください。
好きでも・・・
嫌いでも・・・
耳に残ります。
KS