
ティム・バートンの展覧会が(入場料はベラボーでしたが)面白かったので、ティム・バートンの映画を観てみたくなりました。
ということで、早速「エド・ウッド」のDVDを借りてきました。
ティム・バートンで思い浮かぶのが何で「エド・ウッド」なんじゃ、と言われるかもしれませんが、なにかと面白い映画なのです。
私自身、以前テレビでシーンのところどころをつまみ食いしただけでした。
白黒映画のせいか陰気で退屈な印象しかありませんでした。
しかし今回通して観ると、意外と面白くて全く違った印象でした。
案外元気(?)な映画なんですね。
常連のジョニー・デップをはじめとする個性的な役者達の怪演が光ります。
昔、テレビで「スペース1999」を見ていたのでマーティン・ランドーは懐かしいでした。
「そもそもタイトルのエド・ウッドって何だ、ハリ・ウッドの親戚か」と言うことになると思いますが、アメリカ史上最低と言われた実在の映画監督です。
主に活躍(?)したのは50年代だと思います。
製作・脚本・俳優も務めましたが、全ての映画が失敗だったようです。
私も本で名前を知っているだけです。
その人の半生の映画です。
普通、全く興味が湧きませんよね。
映画を観た限りでは、エド君は、熱意はあるけれど映画を作る才能やセンスやお金は無い、ということのようです。
チャチでくだらない映画を作っているようですが、内容の程は分かりません。
実際にエド君の映画を観てみないと・・・と思ったのですが、近くのレンタルビデオ屋にはDVDはありませんでした。
(やっぱりな。)
この映画(ティム君が作った方)を観ていると、不思議と映画作りをしてみたくなります。
このように感じる映画は今までもいくつかありました。
例えば、同じくティム・バートンのリメイク版「フランケンウィニー」、 ミシェル・ゴンドリーの「僕らのミライへ逆回転」、ガース・ジェニングスの「リトル・ランボーズ」・・・・。
どれも映画に対する素朴な愛情を感じます。
今回のエド君も情熱だけはものすごい。
みんなを巻き込み、妙な映画をガンガン作っていきます。
けれどそれが案外、現代の我々に欠けている部分なのかもしれません。
KS