今回からガイア・アソシエイツで設計した住宅P邸を紹介します。
雑誌「リフォーム倶楽部」にも掲載された住宅です。 都内の私鉄沿線、駅から数分のところにP邸はあります。 電車の音がうるさいのでは、と思いましたが、何故かほとんど聞こえません。 なんでやねん。 とても不思議です。 今回の計画は、木造2階建て2世帯住宅の減築を伴う改修です。 減築なんていう言葉、最近はちょっと広まっているようですが、要するに家を削って小さくすることです。 変な造語ですね。 子供が独立して夫婦だけになったので部屋が余ってしまったなんていう場合、減築すればコンパクトに暮らすことができます。 掃除も楽になるし、庭も広くなるし、いいことは多いのです。 このお宅は、ご両親がお亡くなりになり、子供も巣立って、今はご夫婦二人の生活です。 玄関を入ると広いホールがあって、グランドピアノが・・・。 そのグランドピアノも小さく見えます。 でも、ここはリビングではありません。 あくまで入口のホール。 ホールの南側にはサンルーム。 観葉植物がセンス良く植えられています。 ちょっと置かれている飾り物やオブジェもいい感じです。 建築主のヒネリの入った感性を感じます。 改修するメインは、このどちらの部屋でもありません。 2世帯住宅を減築により1世帯住宅にするのです。 2世帯住宅には、当たり前ですが、必要な部屋がダブルであります。 使っていない世帯をどうするかは大きな問題です。 特に水回り(キッチン・浴室・脱衣室・便所)などは、放っておくとトラップの水が枯れてくさい臭いが上がってきます。 電気・水道・ガスなどの契約をどうするかも悩める問題です。 ということで、使われていないスペースを有効利用し、不要な部分は削除して、これらの問題を全ていっぺんに解決することにしました。 続く。 KS |
| ホーム |
|