fc2ブログ
開拓の村 14
北海道開拓の村の続きです。

長々とやってきましたが、いよいよ最終回となりました。
そして、最終回はあの「恵迪寮」(けいてきりょう)です。
なにそれって?
知る人ぞ知る、北海道大学名物の学生寮であります。
日本四大自治寮のひとつだそうです。
現在の恵迪寮は何度かの建て替えを経たようです。
北大から移築されたんでしょうが、おお、ボロい!!
ボロいが、それが良いのだそうです。
恵迪寮5
中はきれいですね。
きっと使っていた時は、中も外観同様すごい迫力があったのでは・・と想像しますが。
恵迪寮2
入口近くの部屋、事務所でしょうか、簡素な作りです。
この建物の中には、有名な寮歌「都ぞ弥生」が流れています。
寮歌は毎年1曲ずつ寮生が作ります。
歴代の曲が聞けるジュークボックスのようなものも置いてありました。
恵迪寮4
当直室(?!)でしょうか。
寮生の部屋ではないようです。
寮生の部屋は大部屋で、一人分はもっと狭い感じでした。
(寮生の部屋の写真は撮り忘れたのです。)
恵迪寮3
学生さんがいました!
古めかしいいでたちですが、顔はバタ臭いイケメンです。
(だって、西洋人のマネキンなんだもん。)
現在の寮生は勿論(応援団以外)こんな恰好はしていませんが、正装は学ランだそうです。
恵迪寮1
なんで色々知っているかというと、実は息子も恵迪寮で暮らしています。
勿論、本人が希望して入ったのですが、どうなることやら・・・。
すっぱだかの赤フンいっちょうで、大通公園を練り歩く「ストーム」やら、真冬に同じく赤フンいっちょうで寮の2Fから雪の中へダイブする「ジャンプ大会」(近くの女子大生が審査員)やらと、心配になるようなことだらけなのです。
(昔テレビで見ましたが、新寮になってもやっているのでしょうかね。)
本人は全くそういうタイプ(バンカラ)でもないくせに、何故か「おもしろそうじゃん!」と乗り気です。
ま、何事も人生経験と思い、やってみたら・・・と思う今日この頃です。

SS


恵迪寮は学内にありますが、それでも大学の南端まで地下鉄で2駅、北端まで1駅分あります。
大学の北端から南端まで行くには、地下鉄3駅分ぐらいあるわけです。
また、東西の移動も割とあるので、敷地内に住んでいても学生は歩け歩けですね。

恵迪寮は現在では場所も移転し、木造から鉄筋コンクリート造になっています。
そして何と女子用の棟もできたそうです。
それも女子学生たっての希望だったと聞いています。

私は木造時代に遊びに行ったことがありますが、上の写真のように綺麗ではありませんでした。
足の踏み場も無いほど物(ゴミ)が溢れ、天井にはティーバッグがたくさんへばりついていたのを覚えています。
紅茶をいれた後、ティーバッグを投げ上げるのですが、天井にひっつけるのは案外難しいでした。
(私もやってみました。)
余談ですが、映画監督の三木聡が、映画の中で天井ティーバッグをネタにしていました。
何だか懐かしく思いました。

当時でもこんな寮に住むどころか泊まるのも嫌だ、という学生も多かったと思いますが、住人たちはみんなノホホンと楽しげにしていたのを覚えています。
恵迪寮は、日本の絶滅危惧種「バンカラ」最後の砦のひとつでしょうか。
女子が加わったのは案外力強いかも。
(バンカラはハイカラの逆言葉らしいですよ。)

KS

このブログが気に入ったらクリックしてください!

[2013/11/30 09:47] | 建築 1 | page top
| ホーム |