
タンタンの冒険旅行です。(綴りはTINTIN)
エルジェ(作者)のタンタンの漫画は全部読んだことがあります。
絵(特に人間)が人懐っこくて上手く、カラーで綺麗なので、家に揃えたくなる方も多いのでは。
文字が多く次から次へと話が急展開していくので、子供向きとも言い切れません。。
大人でもだらだらと読んでいると筋が分からなくなります。(それは大げさか)
漫画を描いた時代背景も如実にでているので、それも面白いです。
ですが、全部読んだけれど家には1冊もありません。
(そう言えば、息子が貰った中国語版が1冊だけあったかな。)
何故買わないかと言えば、物語にそれ以上の深みが無いからかもしれません。
何度も見返すことが無さそうなのです。
典型的な古典的な冒険活劇なのですね。
こちらは映画。

今頃やっと観ました。
映画のチラシを見たとき、タンタンなどの顔がぼかしてあった(上の写真とは別)ので、怪しいと思い観る気がしなかったのです。
登場人物の顔は大事ですよね。
馴染みのある顔ならなおさらです。
製作者側もひょっとしたら自信が無くてそんなチラシにしたのでは?
それとも乞うご期待だったのか?
本の愛好家からすると映画のタンタンの顔は「ちょっと待ってくれ。」という感じですね。
映画の中で、(漫画のタンタンに似ていない)タンタンが似顔絵描きに顔を描いてもらっていましたが、出来た絵が漫画のタンタンそっくり、というのは自虐的なジョークなのでしょうか。
それを抜かせば映画としては良くできていました。
原作の雰囲気やリズム感もうまく表現できていたのではないでしょうか。
ハドック船長だけは立体になっても似ていたし。
監督のスピルバーグとしてはインディ・ジョーンズみたいに作れば良いのでお手の物ですね。
けれど、以前テレビで観たことのあるアニメ(エルジェの漫画がそのまま動いているようなもの)がやっぱり良かった。
何で所謂アニメと実写の中間みたいなどっちつかずの変なものを作ろうとするのか、よく分かりません。
原作にあった素朴さや素直さが抜け落ちた感じです。
やっぱり予想通り、タンタンの映画としては×でした。
KS