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まるでクリスト
送電線
少し前になりますが、街にこんなものが幾つも出没しているのを見つけました。
何だこれは、と思ったのですが、道行く人達は平然としています。
実は送電線の鉄塔を直すためにシートで覆っているようなのですが、まるでスカートをはいているみたいです。

何てことないものでも、このように覆われて隠されていると気になってしまいますよね。
それに目をつけてライフワークにしているのがクリストというラッピング・アーティストです。
クリストは世界的に有名ですが、梱包作品を作っていたということであれば日本にも赤瀬川原平がいます。
赤瀬川は扇風機など身近なものを梱包していましたが、クリストは梱包する対象の規模が尋常ではありません。
議事堂、橋、歩道、海岸など、何年も準備して多額の費用をかけて梱包します。
日本でも作品を作ったことがあります。
この写真はもちろん単なる工事の仮囲いですが、クリストに見せたら悔しがるかもしれません。

ところで、梱包して隠してしまうと、それが何なのか気になるということとは別に、その存在感があらわになるという効果もあります。
この鉄塔も大きい割りに普段は誰も気にも留めなかったのですが、梱包することで突然その存在を主張し始めたわけです。
そしてこのように写真を撮って喜ぶおバカも出現するわけなのです。
(そう言えば、電磁波の問題も思い出しましたが、そちらは大丈夫なんですかねー。)

KS

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[2012/02/03 08:31] | 建築 1 | page top
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