ガイア・アソシエイツで設計したMT邸改修工事の続きです。
工事範囲、設計内容、デザイン、仕上材料、工事金額などが決まり、工事契約をしたら着工です。 ![]() 壁の既存のビニールクロスは剥がしてしまうので、解体前ならこんなことを描いても大丈夫です。 イラストレーター(建築主)らしいおもてなしですね。 「下地」と書いてあるのは、ここに絵を掛けるフックを付けられるように既存の石膏ボードを部分的に外して木の下地を入れる、という印です。 切れ目も入っていますね。 ![]() 以前、他の建築の紹介でも登場したと思いますが、内装仕上に関してはこのようなパネルをガイア・アソシエイツで作成します。 部屋毎、部位毎になっているので、例えばLDの天井は何かな、というのがすぐに分かります。 本物の材料が貼ってありますから、このパネルを現場に常備しておけば、建築主も工事関係者も便利だと思います。 また、職人さんがこれを見て、ビジュアル的に確認しながら間違えずに施工すれば、綺麗に早く仕上がります。 実は、見積時に仕様をきっちりと決めておくこと、工事契約時までに色や品番を決めておくこと、これも省予算のために大切なことです。 色々な決め事が工事中になったり、変更が多いと、工期が延びたり、作り直しになったり、発注のやり直しになったりして、最後に追加の請求がくることにもなりかねません。 できるだけ工事契約時には全て決まっていることを目標にしましょう。 そのためにも設計事務所が提出する図面、パース(完成予想図)、模型、仕上見本などは、しっかりと見て、できあがる空間をイメージするようにしましょう。 分からないことは、設計打ち合わせ中にどんどん設計者(建築家)に聞くと良いでしょう。 とは言え、工事中に変更や追加は付き物です。 早いタイミングなら問題無い場合もあるので、それも設計者に相談すると良いでしょう。 ところで、今回は約20日の工期で、住みながらの改修です。 住みながらだと余計なお金(間借り・引越費用など)がかからないで良いのですが、工事中避難できる部屋の確保、水廻りがどのぐらい使えるか、など綿密な計画が必要です。 住みながらは案外大変です。 今回の場合、2世帯住宅だったので、そちらに避難していただきました。 KS |