![]() 駒場公園の和館をご存知ですか? ご存知ないでしょうね・・。(実は私も最近知ったのです。) 加賀百万石前田家の子孫、前田公爵が、明治になってから外国人を接待するために建てられた建築で、公園内の近代文学館のすぐ隣りにあります。 鹿鳴館のような洋式の「洋館」とそれを渡り廊下でつなげた純和風様式の「和館」。 (渡り廊下は現在閉鎖されているので、ふたつの建物はそれぞれ外から廻って入るようになっています。) この和館が実にすばらしいのです。 お茶事ができる本式の茶室と和室、それに天井の高い大広間などから構成されており、シンプルで上品だけれど、良い材料を惜しげなく使った意匠でまとめられています。 庭の灯篭ひとつとっても、その大きいこと、立派なこと、さすがは加賀百万石・・・と圧倒されます。 それでいて、財力をこれ見よがしに見せつける成金趣味は微塵もなく、材料の質の良さをストレートに見せる質実剛健さに、すがすがしさを覚えます。 そこでお茶のお稽古がありました!! 以前ちらっとこのブログでご紹介したように、私は目黒区庁舎の中にある、村野藤吾設計のお茶室や和室でお茶のお稽古をしていたのですが、それがこの夏の節電対策のため、夏季の使用を自粛させられたのです。 夏は暑いから、お稽古なしでもしょうがないか・・とも思ったのですが、一応代わりになる場所を探してみようと調べたところ、ここを見つけたのでした。 先生にお話したところ、大乗り気のご様子だったので、さっそく予約して(3ヶ月前に)実現させたのでした。 うっそうと生い茂る緑の中に静にたたずむお茶室!(写真はその内部です。) クーラーなし、外は33度という暑さの中でしたが、素晴らしい時間をすごすことができました。 木漏れ日が下地窓を通して入ってくると、畳の上に見た事もないような美しい模様をつくることを発見して、感動! 目黒区に住んで20年ぐらい経ちますが、こんなところがあったなんて、ちっとも知らなかった。 お近くの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度行って見るといいですよ。 見学は随時OKですし、拝観料も無料です。 SS |