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URBAN SPRAWL
矢田部
つくば市の近郊に土地利用の現地調査に行ってきました。
つくばエクスプレスができたのでとても便利で快適です。
東京から近くなったものです。
現地は、基本的には学園都市が出来た頃に戸建て住宅用に開発された団地だと思います。
分譲地の6-7割方に住宅が建っていました。
住まわれている皆さんの多くは、筑波大学を中心とする学園都市や周囲の研究所などにお勤めの人ではないでしょうか。
つくばエクスプレスが出来て、駅周辺もそれなりに開発されてきています。

けれども、開発地域から外を見渡せば、写真のような田園風景が広がっていました。
一瞬、イイナと思いましたが、ある意味この辺りはスプロール現象の最前線なのかもしれません。
実は、私は小さい頃、林や田畑が無秩序な宅地に変わっていくのを見るのがとてもいやでした。
今で言う里山的なものが好きだったのかもしれませんが、とても重要なものが失われているように感じたのです。
この写真も、むこうからこちらを見れば、住宅がひたひたと増えてくる私の嫌いな風景なのです。
日本の人口も減少に転じた昨今、これ以上写真のような風景を減らして欲しくない、と久しぶりに思いました。

私自身、建築設計の仕事をしていますが、こういった開発的な仕事はやらないように気をつけています。
また、巷では不要になった宅地などを自然に戻す仕事などもうまれているようです。
とても重要なことですが、それに自らお金を払おうという人がどれだけいるかも考えなければなりません。
一度人工的に作ったものを元に戻すのは大変なのです。

KS

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[2011/09/29 08:33] | 建築 1 | page top
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