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INVASION 68 PRAGUE
JOSEF KOUDELKA
写真家ジョセフ・クーデルカの展覧会「プラハ1968」を東京都写真美術館に見に行きました。
またチケットが当たったので行ってきたのですが、素晴らしい内容でした。
いわゆる「プラハの春」のあとに起こった、ソ連と連合国による軍事介入時の市民や兵士を、ありのままに撮った写真の数々です。
突然のソ連の軍事介入に対して、とまどい怯える女性や子供達、勇敢にも武器を持たないで戦車に立ち向かう男達、その緊迫した表情がものすごく臨場感をかもし出しています。
なぜ、こんなに臨場感があふれているかと言えば、この写真を撮ったジョセフ・クーデルカは、ジャーナリストとしてこの場に乗り込んでいったのではなく、自分もチェコスロバキア国民として、この市民の抵抗に加わりながら、写真を撮っていたからです。
まさに一枚一枚を抗議の意思を込めて、世界へこの惨事を伝えてやろうと全力で撮っていることが伝わってきます。
しかし、この写真は長らく日の目をみることはできませんでした。
「プラハの春」の終焉は、その後ソ連主導の共産主義への正常化政策が推し進められる中では、公然とした抵抗の記録として、公開されてはならないものだったからです。
この写真群がこうやって日の目を見られたのは、これらが極秘裏にアメリカへ持ち出されていたからです。
最初に発表されたときには、「匿名の写真家による作品」ということでしたが、これがロバート・キャパ賞を取り、注目されて、その後何年もたってから、クーデルカの作品と公表されたのでした。

この写真を見ていると、やはり真実の力というのはとても強くて、隠蔽しようとする圧力をはねのけて、世の中に出て行くものなのだと改めて感じます。

SS

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[2011/07/16 17:08] | アート 1 | page top
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