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MS邸 8
MS8
大変なことが色々と起き、落ち着かない日々だと思います
東京でも余震がおさまらず、原発の不安もあります。

今回は、ガイア・アソシエイツで設計したMS邸新築工事の続きです。
前回は地鎮祭が終ったところでした。
その後は早速、工事の準備に入ります。
まず、施工会社が敷地に地縄を張ります。
これは建物の位置に縄を張って確認する作業です。
これが間違っていると大変なことになるので重要です。
設計事務所も、位置や寸法を計測して、正しいか確認します。
建築主にも確認してもらいます。
施工会社の作業を検査する、というよりも違った目で確認して、間違いが無いようにすることが重要です。
(今までの経験で、地縄の間違いは何度かありました。)

写真では分かりにくいかもしれませんが、右下に縄がうっすらと見えると思います。
廻りにある木のガードレールのようなものに、縄を固定します。
つまり、縄は空中に張られるわけです。

ところで、建物の壁は厚みがあるので、どの部分を縄で示しているのか、と思われるかもしれません。
それは通り芯(とおりしん)を示しています。
通り芯とは、壁や柱の中心線のことで、新築の設計図には必ず描かれています。
建物や部屋の面積を求める場合もこの通り芯を使用します。
現場の地縄は通り芯なので、隣地からの離れ具合などは有効寸法では無いので注意しましょう。
実際の有効寸法は、壁の厚みの半分程度少なくなるのです。

KS

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[2011/03/23 08:25] | MS邸(木造戸建住宅) | page top
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