![]() ![]() ![]() MI邸改修の階段です。 既存(写真上)は独立した階段室でしたが、改修に伴い、LDKの中心辺りにオープンな階段として生まれ変わりました。 段々になっている腰壁の部分は既存を塗装して再利用しています。 色が変るだけでも印象が違いますね。 既存の階段の廻りは壁でしたが、改修で壁が無くなったので透明ガラスの手摺を新設しました。 普通のガラスでは危ないので、合わせガラス(ガラスにフィルムを挟んで安全性を高めたもの)を使用しています。 階段で2つの部屋に分かれていたものを連結し、階段の手摺の存在感を消したので、LDKの端から端まで視界が通るようになりました。 段々になっている腰壁がオブジェのように浮き上がり、部屋のポイントになりました。 また、階段の床材をLDKと同じものを使用しているので、空間的な一体感・連続性も高められたと思います。 部屋の中にあるオープンな階段を設置する場合の留意点は、冷暖房の効率の問題です。 今回の場合、下階は玄関で上階がLDKです。 暖房の場合は暖気が上に上がるのでそれほど問題ありませんが、冷房の場合を注意しなければなりません。 階段を伝って冷気が下階に逃げていってしまうからです。 当初、階段の降り口に扉を付けるように提案していました。 けれども最終的には、扉を付けずに工事をして必要な場合に取り付けよう、ということになりました。 結局、それほど空調的な問題は無く、そのままになっています。 諸条件からケースバイケースなのですね。 下階がLDKでその中から上階へ上がる階段がある場合は、必ずLDKと階段との間に扉を設置するようにしています。 KS |