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秘密の庭の話は多いけれど
裏庭
「梨木香歩の『裏庭』だよ。
『西の魔女が死んだ』で有名な作家だけれど、こっちはスケール感があるね。
最初は『ドーム郡シリーズ』のような感じになっていくのかな、と思ったけれど全然違った。」

「ファンタジー仕立てだけれど、内容にはシビアな面もあるし、個人に密着した話だわ。」

「ある意味、今風な話だった。
ある少女が荒れ果てた洋館の鏡から秘密の裏庭に入り冒険の旅にでる、というのが大筋だよね。」

「そう。そしてその家族や関係のある人達の話もまとわりついてくるわ。」

「話は重層化しているので、単純な冒険談ではないね。
話はそれるけれど、『デパートへ行こう! 』もそうだったけれど幾つかの別々の話が同時進行して最後に結びつく、というパターンがあるけれど、映像では分かりやすく格好良くできるけれど、文章では辛い場合もあるね。」

「読む立場で言うと、独立して同時進行する話は3つ以内、できれば2つぐらいがいいわね。」

「章が変わって見知らぬ話に飛ぶと、気分的に疲れる時があるよ。」

「この小説にもどるけれど、人生に於いて過去のドロドロとしたいやなことや痛みを浄化しないと、自己の良い部分の開花は無いわけなのよ。
そして、自分の周りの人達とも地下茎のようなもので繋がっていて、関係が無いようでも互いに関連性を持ち合っていて、影響を及ぼしあっているのね。
たとえ死んだ人であっても。」

「最後には登場人物各々、現実と折り合いをつけるんだけれど、その後のエピローグが何とも雰囲気があって良かったと思う。
こうなって欲しいと思ったエンディングだったよ。」

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[2010/03/10 08:52] | | page top
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