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即興
即興 ホンマタカシ-
恵比寿の東京都写真美術館で「即興 ホンマタカシ」という展覧会を見ました。

会場中央の一室がピンホール・カメラに見立てられていて、穴から部屋を覗けます。
穴は何ヶ所かあり、覗く穴によって見える作品が異なってきます。
これはなかなか思いつかない見せ方だと思いました。
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作品自体もピンホールカメラで撮っているのでしょうか、淡いシルエットの風景が多く見られます。
対象物を幾つかのパーツに分けて撮影し、加工を施してつなぎ合わせる手法です。
上の作品は都市のスカイラインを撮っていますが、下はハリウッドの丘を撮っています。
ハリウッドの方は何を撮りたかったのでしょうね?
面白いか?この風景・・・。
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次の作品はN.Y.の摩天楼、これはまさしくピンホールカメラっぽいですね。
さかさまに見ると、筆の先からしずくがしたたり落ちているような・・・。
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次の作品「NO.9」はビートルズのサウンド・コラージュ「レボリューション9」へのオマージュだそうです。
そういえば、この展覧会のタイトルが「即興」とあるのに、どうして英語にすると「Revolution9」なのかと思ったら、そういうことなんですね。
NO9-.jpg
次は写真だけ見ると、とても分かりにくいとも思いますが・・・。
これはN.Y.のシリーズのひとつだったと思いますが、両面がミラーの円盤がいくつかぶら下げてあって、それが作品を映し込むのでとてもシュールに見えます。
部屋に一歩入ると、え?なに?と一瞬訳がわからなくなるところが面白い見せ方だと思います。
IMG_2386-.jpg
次のヌード、何気なく見ていましたが、ん?ん?
先程の「どこがおもしろいんだか」と書いたハリウッドの丘のスカイラインとヌードの輪郭が似ていませんか?
女体も丘のように見えるし、丘や山も女体のように見えるし、そこが面白いと思ったのかも。
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SS

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[2023/11/17 14:06] | アート 4 | page top
ART TASTING
AHA GALLERY PROJECT-
近所のJASMAC YAKUMOで「AHA展2023 Art Tasting ~わがままなアート展~」というのを見ました。

グループ展のようでしたが、息子の友人のGLORY LAIというお方も出品していたので・・・。
それから、バブルの頃に名が出ていたジャスマックってその後どうなったのか、建物の中に入ってみたい気もしたのです。
近所にあるので長年外からだけ見ていたのですが、忘れていた宿題を今頃やっているような気分です???
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この吊り構造もどき(?)の階段、雑誌の「新建築」かなんかで見た覚えがあります。
踏板が強化ガラス、手摺が無垢のステンレス、うわぉうわぉの格好付け階段です。
そういえば、バブル当時はこういう「どうじゃ!かっこいいだろう!!!」的な建築が巷にもあふれていましたね。
ここは「よくぞ生き残った!」というところでしょうか。
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地下のバー空間です。
長ーい長ーい無垢材の天板とベンチ状カウンターがあります。
「本物の素材しか使わんぞー!!!」という設計者&発注者の意気込みを感じます。
そうそう、こういう時代でした。
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3階の外、中庭です。
深さ10センチもないような浅いプールに切り絵の作品が沈んでいます。(あるいは浮かんでいます。)
こういう見せ方はなかなかアイディアものだと思いますが、切り絵が小さいので、さほどインパクトはありません。
IMG_2481-.jpg
こちらがGLORY LAIさんの作品です。
一番手前の作品が良いと思いました。
奥の二つは極楽浄土を連想してしまいます。
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これもGLORY LAIさんの作品です。
階段踊り場という飾る場所がちょっと悪いですね。
目立たない場所ですが、建物は広いんだからもうちょっといい場所に飾ってあげたらいいのに?
真ん中の作品が一番好きです。
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SS

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[2023/11/19 17:08] | アート 4 | page top
NOT COMPLETED 1
江口寿史展-
芦花公園の世田谷文学館で「江口寿史展ノット・コンプリ―テッド」を見ました。
展覧会の入場券が当たったから行ったのですけどね。
最近の文学館は、客集めの為なんでしょうけれど、展覧会のテーマを無理矢理広げていませんか。
(ボブ・ディラン選手もノーベル文学賞なんで・・・いいのかな?)

江口選手の漫画は「すすめ!!パイレーツ」や「ストップ!!ひばりくん!」を読んでいましたが、「ひのまる劇場」なんていうのもありました。
探偵事務所の話で、出だしは快調で期待させました。
おんぼろアパートでだらしなく寝ている探偵がロバート・パーマーのレコードを無意識に掛けて踊りながら起きる、とかね???
ところが、ある回から(作者に似ている)すし丸とかいういけ好かない小学生に主役を乗っ取られ、一気に話が面白くなくなりました。
「なんでこういう感じにするかね」などと思ったものです。
ひのまる劇場-
江口選手は自分の漫画に「白いワニがくる」とか描いていました。
締切に対する強迫観念だとは思いましたが、読者にそういう泣き言をギャグにして言う???
「プロがこれでいいのか」などと思ったものです。
白いワニ-
そう言えば、比較的最近「Sonny Boy」というアニメを見てアレッと思ったら、江口選手はキャラクター・デザインを担当していたのですね。
(巷にキャラクターの顔がどれも同じみたいなアニメもありますが、こういった先人から描き分けを学んでほしいものです。)
ともあれ事情はよく分かりませんが、「ギャグ漫画よりこういった仕事の方が向いているかも」などと思ったものです。
Sonny Boy 4-
以上が江口選手に関する過去の印象です。
昔、彼の漫画を何となく読んでいたのは、(内容はそれほど面白くないのですが)グラフィック・デザインとして見るべきものがあるように感じだからです。
漫画のコマによっては、一枚のイラストとして見てもセンスが良いような・・・。
(そういう見方をすると、水木選手や鳥山選手などは別格なのですね。)
Sonny Boy 2-
さて、肝心の今回の展覧会ですが・・・
グズグズ書いているとこっちにも白いワニが来そうなので・・・
次回引き継ぎます。

KS

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[2023/11/25 09:19] | アート 4 | page top
NOT COMPLETED 2
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芦花公園の世田谷文学館で見た「江口寿史展ノット・コンプリ―テッド」の続きです。

あの・・・まず文句を言いたくなるのが、ポスター(前回ブログのトップ参照)です。
芦花公園駅前周辺にこのポスターが貼られていましたが、センス無いなぁー。
これじゃ、ポスター見てこの展覧会を見に行こうって人、まずいないよ。
余程のファンでもなければ。
かわいい女の子のイラストを見ると悪くないと思うのに、なんでまたよりにもよってこんなポスターにしたんでしょうね。
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それでは展示に関して。
次の二人の漫画はちらっと読みましたよ。
たしか探偵でしたよね。
ギャク漫画としては、わけわからん状態までは行っていない感じでした。
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次の絵、1983年か・・・40年前ですね。
それにしては古臭い感じはしません。
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次の辺りの商品のイラストになると、何だか時代を感じますね。
でも40年描き続けてこられたというのは、すごいことだと思います。
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次は、当時漫画家が缶詰になって原稿を描かされた旅館の一室を再現したものだそうです。
ふーん、どこにでもありそうななんの変哲もない旅館ですがね。
ファンにとっては聖地のようなものなのでしょうか。
それとも単に作者のノスタルジーでしょうか。
IMG_2457-.jpg
SS


「ストップ!!ひばりくん!」以降は作者について何も知らなかったので、展覧会は新鮮であり懐かしいでした。
絵が上手くなって洗練されるにつれ、ギャグ的内容との激しい落差が面白い事になっている漫画もありました。
でも、(それなりに見せ方の工夫はありましたけど)延々と原画を読む展示は・・・体罰のようでもありました。
もし彼に興味を持ったら、こんな本(↓)がお手頃。
(こういう感じの展覧会のポスターにすれば良かったのにね。)
This is江口寿史!!-
KS

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[2023/11/27 15:21] | アート 4 | page top
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