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共感する建築?
ヘザウィック-
六本木の森美術館が東京シティビューで開催している「へザウィック・スタジオ展:共感する建築」を見ました。

現代建築の機能性・経済性が人間の心を蝕んでいると考え、もっと心がワクワクするような建築を作りたい、すなわちそれが「共感する建築」なのだそうです。
たとえば「古い建築が保存されている街並みと現代建築が立ち並ぶ新しい街並み、あなたはどちらに行ってみたいですか?」と問うと大勢の人が古い街並みを挙げます。
なぜでしょう?
それはやはり、そちらのほうが人間的でほっとするからではないでしょうか?

しかしヘザウィックの挑戦は建築だけに限られていません。
この車はEV車で自動運転ですが、それだけではなく、走りながら周りの空気をきれいにするのだそうです。
世界中のあちこちに走り回っている車が、空気をきれいにしてくれたら、画期的です。
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車のインテリアも、これまでの「走りを楽しむ」ものではなく、まるで家のリビングルームにいるような部屋の雰囲気でできています。
座席は完全に向き合うことができるし、テーブルで食事をすることもできます。
そんなことができるのも、自動運転だからでしょう。
でも、そんなにしてまで車の中で食事したいですか?ゲームしたいですか?
わたしは車から降りてしたいです。
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次はロンドンの2階建バスの階段部分です。
上に行くとらせん状になっていて、バスらしからぬおもしろい雰囲気です。
このバスのデザインは良くて、ロンドンへ行ったら私も乗ってみたいです。
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次は2023年秋にオープン予定の麻布台ヒルズです。
おお、もうじきじゃないですか!
柔らかさと緑をたたえたこのビルは、他とは一線を画すものとなるでしょうか?
秋が楽しみです。
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この紙の芯をくっつけたのちにレーザーでカットしたようなのは、ツァイツ・アフリカ現代美術館です。
おもしろい造形です。
ここも行ってみたいなぁ・・・。
アフリカかぁ。
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次はシリコンバレーのグーグル・ベイ・ビュー・キャンパス。
これは一番大きな模型でした。
模型でこの規模だと、実物はほんとに巨大建築物でしょうね。
それでも威圧感はなく、軽やかな屋根が光を入れてくれています。
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次は海南舞台芸術センター、中国にあります。
2020年竣工です。
しかし、写真を見てもまるでCGのような感じで、実在感がありません。
軽やかすぎる??のかも。
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久しぶりに見た建築関係の展覧会でしたが、興味深くおもしろかったです。
これから作られるビルが、こういった自然を取り込み、環境にも人間の心にも良いものができてくるといいなと思います。

展覧会は今日まで。

SS

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[2023/06/04 08:15] | 建築 2 | page top
横浜地方気象台
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横浜地方気象台というものを見つけました。
場所は横浜外国人墓地のすぐ近くです。
子供の頃、時々この墓場で遊んでいた記憶があります。
何故か今は立ち入り禁止。
なんでこういう事をするかね?

謎の気象台は、脇道から奥の方にちょこっと見えていたのですが、こういうモノは見逃しませんよ。
調べてみると1927年竣工のアール・デコ様式の本庁舎で、現存する日本の気象台として3番目に古いそうな。
(但し、増築した新庁舎部分はダメダメなんで、それができるだけ写らないようにいたしました。)
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ズカズカ入って近づいてみたのが次の写真。
一見地味ですが、よく見ると趣があるじゃないですか。
屋上に並んだ無様なアンテナみたいなものも違和感があって最高。
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もっと近づいたのが次の写真。
柱などの石のレリーフが微妙に格好良いのです。
早速中に入ろうとしたら、コロナで見学は中止とのこと。
お役所仕事というか・・・?
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裏から見たのが次の写真。
こちら面はどうって事ありませんでした。
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建物を気に入って喜んで騒いでいたら、道を歩いていた人達も何故か写真を撮り始めましたよ。

KS

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[2023/06/20 17:26] | 建築 2 | page top
横浜山手西洋館 1
横浜山手地区に点在する横浜山手西洋館を見て回りました。
まずは元町・中華街駅を出発し、港の見える丘公園に歩いて向かいました。

最初に訪れたのは横浜市イギリス館。
昭和12年に設計された英国総領事公邸として建築された建物だそうです。
洋館らしいたたずまい。
窓の形やレイアウトに上品さを感じます。
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アイレベルからは全く見えないのですが、模型で見ると屋根はこんなかわいい色だったんですね。
ところどころ暖炉用の煙突がぴょこぴょこ出ています。
この時代の洋館のほとんどに、暖炉とサンルームが付いています。
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さすがは英国総領事館!!
優雅なインテリアであります。
ここは一般公開の見学対象ですが、貸出ホールもあって60人ぐらい収容できるそうです。
現代に活きる洋館でコンサートなど聞ければ、さぞやいい気分になれることでしょう。
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次は山手111番館。
こちらは大正15年にアメリカ人J.E.ラフィン氏の住宅として建てられたスパニッシュスタイルの洋館です。
庭のバラやアプローチのグリーンも美しく、入ってみたい!!と思わせる魅力的な建物です。
このあたりの洋館の中でも大きな庭が特徴で、反対側の開けた庭も美しいです。
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インテリアの特徴は建物中心にある吹抜空間です。
手摺の意匠も凝っていますが、暖炉の上の跳ねだしも角にアールをとって、優雅な雰囲気を壊さないようにデザインされています。
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こちらが奥にある庭、ローズガーデンです。
カフェになっていて、ローズのフレーバーティーがあるそうですが、満員で入れませんでした。
残念!!
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SS

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[2023/06/22 14:48] | 建築 2 | page top
横浜山手西洋館 2
横浜山手地区に点在する横浜山手西洋館の続きです。
今回は港の見える丘公園から歩いて横浜外人墓地の脇を通り、元町公園辺りです。

まずは山手234番館。
昭和2年に朝香吉蔵という人が設計した外国人向けの共同住宅だそうです。
現在は2階をギャラリー展示や会議などに利用しているそうです。
この時もピンホール写真の展覧会が催されていました。
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次はエリスマン邸。
こちらは例の有名なA.レーモンド先生の設計です。
貿易商エリスマン氏の私邸として建てられたものですが、こちらへは平成2年に移築復元されたものだそうです。
豪商のお宅にしては、さっぱりとしていてシンプルなデザインです。
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ダイニングルーム。
家具はレーモンドデザインを再現したものだそうで、直線的ですっきりしたデザインは(当たり前ですが)建築とよく合っています。
こういう家具に対する配慮はとても重要で、ちぐはぐなものをレイアウトすると、どんな名建築も台無しになります。
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階段の中央部壁のデザインです。
セセッション風ですか?ところどころこのデザインが出てきます。
小さなところにも気を配って、細やかに設計されている感じがします。
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次はべーリック・ホール。
昭和5年にイギリス人貿易商B.R.ベーリック氏の邸宅としてJ.H.モーガンが設計しました。
戦前の山手外国人住宅としては最大規模を誇るもので、建築学的にも価値があるそうです。
スパニッシュスタイル、ライオンの吐水口、アイアンワークなど「ザ・洋館」という感じであります。
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中も広い!
とにかく広い!
庭園美術館を思わせる雰囲気です。
天井も高く、ゆったりとした空間です。
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そして広間には付随してサンルーム。
このあたりの洋館にはどれもサンルームがあるのですが、ここはやはり広さといい床の市松模様のタイルといい、庭園美術館クラスの豪華さです。
正面には、ほら、ライオンの吐水口。
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バスルームも豪華ですが、なんといっても凝っているのが、窓。
こんな窓、見たことない!!
これ作るの大変だったろうなぁ・・、とつい考えてしまいます。
でもちゃんと開いて風が入ってくるところがえらい!すごい!
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SS

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[2023/06/24 13:35] | 建築 2 | page top
横浜山手西洋館 3
横浜山手地区に点在する横浜山手西洋館の続きです。
今回は元町公園から歩いて山手公園辺りです。

まずは横浜山手テニス発祥記念館。
横浜が(日本での)テニス発祥の地だったなんてご存じでしたか?
この時代、外国人にとって日本の一般人が住む地域はまだまだ安全ではなく、そのため自分たちが安心して住める地域というのを切望していたそうです。
そこで与えられた居留地でテニスも広まったそうで、記念館には当時の古いラケットやネットなどテニスもの一式が展示されていました。
しかしながら建物自体は最近できたものだそうで、他の洋館とは時代が違います。
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次は旧山手68番館。
これは1934年に外国人向きに建てられた貸家のひとつだそうです。
現在は山手管理センターやレストハウスとして使用されています。
テニスクラブ(会員制)の人たちが着替えたりするためにも利用されています。
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たたずまいはいい感じ。
あれ、なんだか札幌の北海道開拓の村でも見たようなデザインですね。
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SS

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[2023/06/26 13:24] | 建築 2 | page top
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