![]() COOP HIMMELBLAU(コープ・ヒンメルブラウ)という前衛建築家集団の展覧会に出かけました。 途中、渋谷のモヤイ像の横を通ったのですが、写真の通り、ルパン三世に盗まれていました。 ご存知の通り、ここは待ちあわせ場所で有名ですが、皆さん妙な顔をして立っていました。 これはどうも企画モノなのですが、当然あるものが無くなっている状態は何とも不思議な感じです。 出来れば種明かしをして欲しくなかったんですが・・・。 情報過多だと、世の中の謎も少ないですね。 妻がこの写真を撮ろうと柵に乗っていたら、ガードマンのような人に注意されていました。 コープ・ヒンメルブラウの方は、「回帰する未来」と題した展覧会で、初台のNTTコミュニケーションセンターで行われています。 (12/23まで) 展示品が少ないのは残念でしたが、中央に置かれた浮遊感のあるインスタレーションは見る価値がありそうです。 彼らは、1968年から活動していますが、実現が困難そうな建築に相変わらずチャレンジしています。 実は、昔とても好きで、ウィーンで2作品、東京で1作品(どちらも初期の実現した建築)を見たことがあります。 東京のものは、店舗のインテリアでしたが、出来はいまいちシャープさに欠け、建築は作り方によって大きく左右されてしまうのだなあ、と実感しました。 いずれにせよ、懐かしいというか、まだやっていたかというか・・・。 KS |
![]() 原美術館の近くで仕事があったので、久しぶりに寄ってみました。 中国のヤン・フードンという映像作家の作品展をやっていました。 大テーブル上に大勢で会食をしている状況を映写する、というインスタレーションがありました。 要するに、テーブル上にご馳走とそれを食べる手が写っており、あたかも体の無い人間が大勢食事をしているような錯覚に陥ります。 大テーブルの廻りに椅子も置かれていればより効果的だったのでは、と思いました。 上の写真はフランスのジャン・ピエール・レイノーという作家の作品(空間)です。 美術館の所々にこのような小さな常設展示?があります。 美術館は静かな立地で、初期モダニズム的な建物で良いのですが、展示規模が小さいのが残念です。 KS |
![]() ゴールデン・ウィークも終りましたが、私達は休み中もポツポツと仕事があり、飛び石連休のようでした。 と言っても、子供も高校生なので、休みにどこかに行かなければ、というプレッシャーからは開放されています。 休み最後の日に、天気も良かったので、庭園美術館にいってきました。 学生の頃から好きなロシア構成主義の展覧会があったのです。 「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし」なのですが、ロトチェンコとステパーノワは夫婦で芸術家です。 一般的には、ロトチェンコが有名です。 ロシア革命前後に興った芸術革命がロシア・アヴァンギャルド(ロシア構成主義)で、絵画や彫刻だけではなく、グラフィック・デザイン、工業デザイン、家具、建築、舞台デザイン、服飾デザイン、写真など幅広く進歩的な芸術を展開しています。 今見ても新鮮なものが多く、古びてはいません。 当時、同様なデザイン運動がヨーロッパ各地で勃興しています。 このような展覧会も多くの人に見てもらいたいとも思うのですが、実際は人気が無いようで、空いてて助かります。 何枚かロトチェンコの作品の絵葉書を買ってきてダイニングの壁に掛けました。 写真の通りなのですが、その配置を決めるのに、夫婦で喧々諤々1時間かかりました。 アホですね。 KS |