![]() 映画監督三木聡の作品が好きなので、テレビ番組「時効警察」のDVDを借りてきました。 上の二人、三木の映画にも出てきますね。 時効警察は、タイトルは知っていたのですが、テレビでやっていた時には観たことがありませんでした。 9回シリーズで、三木聡が撮ったのは3話だけのようです。 その3話は、はっきり言ってその後の彼の映画と全く同じ雰囲気でした。 映画では常連の脇役が良い感じなのですが、テレビでもお馴染みの顔が次々と出てきました。 テレビの方でも脇役が主役よりも面白い(というか変)です。 三木以外が撮っている話も観てみたのですが、これが全くつまらないでした。 (何も知らずに普通に観ていれば感じないかもしれませんが。) 役者もいつものノリと違うので、ちょっと、という感じがあります。 それから、何と「帰ってきた時効警察」という続編があります。 こちらも三木聡は3話だけ撮っているようです。 最初の2話だけ観てみました。 旧シリーズは良い感じの脱力感が好みだったのですが、新シリーズは主役の二人にちょっと力が入ってしまったようで、こちらはちょっと距離をおいて観てしまいました。 どちらのシリーズも1・2・9話を観ると良いと思います。 一話完結です。 余談ですが、三木の新作映画「俺俺」はがっかりでした。 KS |
![]() BSのDlifeで放映している「ピクルスとピーナッツ」見てますか? 最初はイマイチ面白さが分からなかったけれど、何度か見ているととても味わい深い私好みのアニメだと判明しました。 Dlifeでは「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」っていうアニメも少し面白いけれど、毒の強さでは「ピクルスとピーナッツ」。 (念のため言っておくと、私は特にアニメ好きではありません。) アメリカのナンセンス・アニメは、昔(私がチビの頃)からそのアホさ加減と内容の無さにゲンナリすることが多いでした。 というか赤ん坊より大きい人間にとっては見続けるのは体罰だな。 子供の頃「ミッキーマウス」を1日中見てろ、と言われたら脳が腐って死んでいたかも。 最近のものだと「スポンジ・ボブ」なんかは若干ましかな、と思いましたが、やはり脳が腐りそうなのは同じ。 そういうのと比べて「ピクルスとピーナッツ」は、ナンセンスだけど実は変なセンスを持った大人向けです。 時々挿入される実写も「気持ち悪くていい感じ」と思える変わり者にピッタリです。 絵や実写の下手さもインディー感満載。 ギャグも結構グロい。 (でもディズニー関連ですが。) それからこのアニメ、実は吹き替えが案外うまくて、面白さ倍増(って程ではないけれど)に貢献しています。 英語版を見たら、何となくノリが悪かった。 (吹き替えの方がイイ、なんてめったに無い事です。 今までイイと思ったのは映画「クールランニング」のTV放映版ぐらいかな。 最悪は「シュレック」のような関西弁外国人路線。 映画など、選択可能なら吹き替えでは見ないことにしています。) とにかくこのアニメ、見た事ない人は是非。 何話か我慢して見ているとヤミツキになるかもかもかもかもかもかもかもかもかも? KS |
![]() BSのDlife(無料放送)で放映している「ゆかいなトラベラー、世界に行ってみた。」って見たことありますか。 オーストラリア人の色々なタイプの6組の一般人旅行者が、世界各国を同条件で旅をして各々☆5つでランク付けする、という番組です。 旅行費用は番組持ち。 各組が旅先で一緒になる事はありません。 予告編で見た時はいかにもヤラセっぽくてつまらなそうだったので、初めて見たのは放映開始後暫くしてからでした。 けれど見始めると・・・結構面白いのです。 再放送で見た初回の東京編もおかしかったけれど、一番笑えたのはベトナム編でした。 ベトナムはすぐにでも行ってみたくなりました。 日本の旅番組やグルメ番組だと、(太鼓持ちの)芸能人を連れてって「ウーン、これは美味い。」などと言わせる退屈なものばかりです。 けれど、この番組は旅行者が言いたい放題、本音で喋ります。 めちゃくちゃ腐すし、めちゃくちゃ褒める。 ホテルが狭い、食事が口に合わない、景色が退屈、アトラクションが高い、土産物が安い、などなど。 東京の評価も全般的に辛かったように思います。 (もし東京の評価が高かったらこの番組、信用できないけれど。) 6組の旅行者は家族、夫婦、友達、仕事仲間など多様で、色々な立場の人の感想を聞くことができます。 その中では上の写真のフレン一家が一番かな。 (実際は写真のように場慣れた感じの家族ではなく、どんくさいですが。) 文句言いで怠惰で我が儘で世間知らずで揃ってデブチン、だけど自分に正直、というか番組に魂を売っていない感じ。 普通にがさつな家族旅行をしています。 だから日本のくさい番組よりも信用できるのです。 まあ、ヤラセっぽいと言えば、笑いをとろうとする時に幾分感じるぐらいかな。 Dlifeって再放送の宝庫のような放送局で、今やっているのも再放送です。 因みに、Dlifeの吹き替えって「ピクルスとピーナッツ」を記事にした時も書きましたが、適材適所でとてもうまいと思います。 ぜひご覧あれ。 KS |
![]() かなり以前からテレビで放映されていて少し話題だったようですが、今頃になって「孤独のグルメ」の再放送を何となく見ています。 原作は漫画だそうですが、それとは関係なく主演の松重豊が微妙に可笑しいのです。 主人公は個人経営の輸入雑貨商という設定のようで、毎回、番組最初に取引先を訪れ何やらしょぼい打ち合わせをします。 が、それはその後の内容とはほとんど関係ありません??? そして帰り道に必ず腹が減ってしまい、ひとりフラッと知らない店に入って食事をし、満腹になって店を出ます。 これが毎回のストーリーです。 その食事の様子を、主人公の「心のナレーション」を聞きながら見続ける、というアホくさい番組です。 ある意味、体罰番組かもしれません。 一応ドラマなんで、店員や客などの登場人物は役者ですが、店やメニューや料理は本物です。 そして主人公はやたらと注文しやたらと食べます。 他の客が食べているものも羨ましくなり、それも頼みます。 訪れる店も立派なレストランではなく、場末的な食堂が多く、飲み屋の場合もあります。 主人公は下戸なので、飲み屋ではウーロン茶と(肴ではなく)食事になるものを無理やり注文しています。 (なぜそういうところにわざわざ入って気まずい感じになっているかは、不思議ですけどね。) 前にも書きましたが、日本の番組は何でも「うまいうまい」となるのが気に入りませんが、この番組の場合は店を借り切っているので仕方ないかもしれません。 但し、原作では「まずい」となる場合もあるそうです。 他のドラマなどで松重豊を「面白い」と思う事は少ないかもしれませんが、「孤独のグルメ」との相性はとても良さそうです。 この番組で初主演らしいですが、僕は三木聡の映画にチョイと出ていたのを覚えていました。 ヌォーっと平凡なようで、チョビっと妙な人ですね。 番組の最後に、原作漫画の作者が(本当の店員がいる開店時に)その店に行って食事をするコーナーがありますが、そちらは案外つまらないのでチャンネルを変えてしまいます。 それから「孤独のグルメ」というのは原作名なので仕方がないかもしれませんが、番組のムードとは合っていないように感じます。 ひとりだけど孤独な感じじゃないし、グルメというのとも違います。 このタイトルへの先入観で長い間見なかったんだ、と今頃気がつきました。 KS |