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NS邸 1
今回からガイア・アソシエイツで設計したNS邸という住宅の改修を紹介します。

NS邸は3階+搭屋の一戸建て鉄筋コンクリート住宅です。
まずは2階LDKのパース(完成予想図)から。
普通は目線ぐらいの高さで水平に描くことが多いのですが、今回は真上から見たところです。
LDK全体で約14畳、パースの左下がキッチンです。
階段室は描画されていませんがパースの左上です。
NS PD
改修するからには必ず何か問題があります。
今回の場合、まだ新しいシンプルなプランの住宅なのですが、ほとんど収納というものがありませんでした。
特に2階のLDKは、キッチンの使いにくさも相まってフロア全体を見直すことになりました。
(ちなみに収納の無い平面図というものはすっきりとして格好良く見えるので、気をつけましょう。)

次に階段です。
LDKと階段との間仕切が無く、空調効率が悪いでした。
また、階段が透け透けのデザインなので、小さな子供がいるのに危なっかしい、という問題がありました。

これらの問題を解決するため、LDKと階段室を改修することにしました。
パースで簡単にいうと、LDKと階段室との間に間仕切を設け、LDKに収納やカウンターを設け、キッチンの向きを変えて背面にもシステム収納を設けました。

さてどのようになったでしょうか?
次回から写真で解説していきます。

KS

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[2013/01/05 08:16] | NS邸(RC造戸建住宅) | page top
NS邸 2
ガイア・アソシエイツで設計したNS邸の続きです。
(過去のNS邸の記事はココをクリック)

いかがでしょうか?
階段側からLDKを眺めたところです。
すっきりとコンパクトにまとまっていますが、なかなかの収容量です。
写真右側は、窓を挟んで両側にオープンの収納、その下には端から端までカウンターです。
さらにそのカウンターの下にも本などが収納できるようになっています。
今回は家具も新しくしました。
子供たちが遊びに来たとき、人数の融通がきいて、みんなで仲良く座れる椅子が欲しいというご要望だったので、背もたれ付のベンチもひとつ入れました。
詰めて座れば、けっこうたくさん座れます。
NS2-2
カウンター部分のアップです。
家族の誰でも、ここで本を読んだり、宿題をしたり、PCを見たりできます。
ダイニングテーブルとは別に、こういう多目的カウンターがあると便利です。
ごはん時になって、「片づけて!!」と言わなくてすみます。
キッチンのすぐ横にあるので、お料理の下ごしらえにも利用できます。
野菜の筋をとったり、フライのパン粉を付けたり・・・。
「手伝って!」と家族にも声をかけやすい距離です。
NS2-1
では、この反対側はどうなっているか、次回ご紹介します。
お楽しみに!

SS

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[2013/01/14 07:08] | NS邸(RC造戸建住宅) | page top
NS邸 3
ガイア・アソシエイツで設計したNS邸の続きです。
(過去のNS邸の記事はココをクリック)

前回ご紹介した面の反対側です。
こちらは窓をよけて全面を扉付きの収納にしました。
やはりLDKには、ある程度物が入る収納が必要です。
でも、色が白なのと、天井まで高さをとっていないため、意外と圧迫感はありません。
NS3-2
窓からの柔らかい光が、このLDKに入ってくると、ほんわかと和んだ雰囲気になります。
けっこう天井高が高いので、それもあって窮屈な感じはしません。
NS3-1
では、上の写真にちらっと写っているキッチンはどうなっているのでしょうか?
それを次回はご紹介します。
お楽しみに!

今後暫くの間、ブログの更新は週1回ぐらいになるかもしれません。
よろしくお願いいたします。

SS

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[2013/01/26 08:40] | NS邸(RC造戸建住宅) | page top
NS邸 4
ガイア・アソシエイツで設計したNS邸の続きです。
(過去のNS邸の記事はココをクリック)

実は、これは改修前の写真です。
キッチンとダイニングの境に、この茶色の壁が、ドンと立っています。
何のための壁かというと、なんと「冷蔵庫隠し」です。
冷蔵庫がむき出しでこの位置に立っていては、なんとも無粋だからでしょう。
確かにこの壁のおかげでキッチン丸見え、ということはありません。
しかし、この壁のおかげでキッチンからLDはほとんど見えません。
誰が何をしているのかわからないと、主婦には不便なものです。
むしろこれならないほうがいい!
ここに冷蔵庫を置かないで、別の場所に動かそう、ということになりました。
勿論この茶色い物体も撤去しました。
NS4-1
そこで、こういうことになりました。
冷蔵庫は右側の一番手前、キッチンンはコの字型にして、作業スペースも確保しました。
NS4-2
キッチンからの眺めです。
LDが見渡せ、家族や来客とおしゃべりしながらお料理することができます。
やっぱりこっちのほうが楽しいですよね。
キッチンから続く多目的カウンターも良い感じです。
NS4-3
では、次回は階段です。
どんな工夫があるのか、どう変わったのか、お楽しみに!

SS

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[2013/02/20 08:07] | NS邸(RC造戸建住宅) | page top
NS邸 5
ガイア・アソシエイツで設計したNS邸の最終回です。
(過去のNS邸の記事はココをクリック)

改修前の階段です。
軽やかなデザインですが、問題があります。
LDKから直接階段につながっているため、扉がありません。
空調の効きが悪く、効率的ではありません。
また、扉がないために、小さな子が目を離したすきに、階段のほうへ行ってしまう、という問題もあります。
階段は、蹴上がオープンになっているため、危なっかしいのです。
(階段のせいでは無いですが、収納が足りず階段が物置になってしまってもいます。)
NS5-1
そこでどうしたかというと・・・。
まず、半透明の扉を設けました。
天井までの大きな扉にしたのも、LDKの明るさを、階段室に入れたかったからです。
また、蹴上部分にも半透明のポリカーボネートを設置し、ふさぎました。
こうすれば、下へは落ちません。
半透明のパネルを通して光(窓や照明)もホンワカしました。
それから、手摺。
上の写真を見ていただくとおわかりでしょうか?
木の手摺がけっこう低い位置に付いていて、どうかすると向こう側に落っこちそうなのです。
これも子供には危ない、ということになり、木の手摺の上に、さらに2本手摺を入れました。
NS5-2
階段のアップです。
なんとなく、安心して昇り降りできるような感じがしませんか?
NS5-3
というわけで、NS邸は今回でおしまいです。
いかがでしたでしょうか?
小さな工夫でも、ひとつひとつ丁寧に見直していくと、住みやすくすっきりした住まいになることを実感していただけましたか?

ではまた!

SS

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[2013/03/07 08:27] | NS邸(RC造戸建住宅) | page top
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