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サマー・タイム
サマータイムマシン・ブルース

「最近夏の終わりになると見る映画があるよね。」
「あれね。家族みんなで見ているけど、ばかみたい。」
「片田舎の大学のSF研究会を舞台としたスケールの小さいタイム・トラベルのお話。」
「そう聞くといかにもつまらなそうだけど、何が面白いのかな。サマータイムマシン・ブルース。」
「大変なことが起きているのに、やってることがみみっちい感じかな。そのギャップとか。」
「せっかくのタイムマシンで、何度も昨日と今日とを行ったり来たりしたりしてね。」
「目的もばからしいしね。だけど、『タイムマシンは理論的にありえない。』と言いながら、実際にタイムマシンが現れちゃう設定は、観る人のタイムマシンの矛盾への思いをうまく緩和させているような感じがした。」
「確かにストーリーは巧妙に作られているわね。軽いけど。」
「もう何度も見たけどどうだった。」
「何度も見れる映画は、共通したムードを持っているような気がするの。不朽の名作だからといって何度も見たいわけじゃないでしょ。」
「ところで、この映画、伏線や仕掛けが多いけれど、意味不明に立ちつくすおじさんが一瞬何度か出てくるけれど、あれはダレ。」
「分からない。スタッフかなあ。」
「大学の同好会の話と言えば、他にも面白いものがあるよね。」
「ああ、分かった。だけど、その話はまた今度。」

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[2009/10/17 06:16] | 映画 | page top
僕らのミライへ逆回転 あるいは 君らのミイラへ逆展開
僕らのミライへ逆回転
「今年の正月に珍しく2本立てで観た映画だよね。
もう一本はアクロス・ザ・ユニバースだったね。イマイチだったけど。」
「そう言えば『僕らのミライへ逆回転』のDVD買ったでしょ。そこまでする映画?」
「日本語のタイトルが悪くて何のことか分からないし、ジャック・ブラックが悪乗りしてそうなポスターだし、全く期待していなかったんだ。」
「じゃあ何でDVDまで買うのよ。」
「みんなも映画を観ながら喜んでたじゃない。
ある男(ジャック・ブラック)が、友人(モス・デフ)の勤めるレンタルビデオ屋のビデオテープを全て消してしまうことからドタバタが始まるんだよね。」
「商品のビデオテープが消えたからって、自分で映画を撮ってそれを貸すなんて、バッカじゃないの。」
「でも、そのお金をかけずに手作りする映画がとても良かった。
出来はホーム・ビデオ以下なんだけれど、身の回りのもので代用する数々のアイディアが最高だ。」
「監督(ミシェル・ゴンドリー)の言いたかったことのひとつは、モノづくりの原点に戻れってことかしら。」
「それもあるかもね。そこから新たな道しるべを見つけられるかもしれない。」
「映画もそうだろうけれど、設計やデザインでも原点を見つめなおすことの重要性ってあるわね。
仕事が忙しいと忘れがちだけど。」
「この映画ではそういったことを示唆しているのかもしれないけれど、作品自体はなかなかクレバーな構成になっているよ。
それから、街の人達を映画に協力させて、たくさん出演させてたでしょ。」
「黒人の子供達がとても自然で楽しそうで良かったわ。
これも演技の原点っていうことかな。」
「ラストもホンワカと暖かい街の人達の雰囲気が良い感じだし、いい映画だったでしょ。」
「まあそうね。でもやっぱりタイトルが悪いかな。」
「原題は"BE KIND REWIND"だから、ビデオを返す時には巻き戻してください、ていうような意味だよ。
アホな映画から素晴らしい教訓を得たところで、もう一度観ようか。」
「エー、また観るのー。」

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[2009/11/25 15:50] | 映画 | page top
スクール・オブ・ロックの学校
スクール・オブ・ロック
「前回も話題になったジャック・ブラックと言えば『スクール・オブ・ロック』だね。」
「これは良くできた面白い映画ね。
いまだにDVDで時々観てるでしょ。」
「ジャック・ブラックのアクの強さが内容とバッチリじゃないかな。」
「息子もこれを観てバンドを作る気になったんじゃない。」
「影響はあると思うよ。
これを観ると楽器をやりたくなるよね。
この写真のギターと同じ型だけど安いギブソンSGを買ってたし。」
「偽教師のジャック・ブラックが優等生の小学生達にロックを教えるわけだけど・・・。」
「そうなんだ。ノリが変だろ。
教師はロックに心酔していてやる気満々だけど、生徒はロックなんて知らないし、興味ないし、醒めてるんだよね。
試しに歌を歌わせるとキャッツのメモリーなんか歌っちゃうし。」
「よく考えると無理がある話のようにも思うけれど、語り口がとてもうまいわ。
小学生がだんだんロックに一生懸命になっていくところも可愛らしいし、クラスの生徒全員の特徴に合わせて各々に役目を割り振っていくところも暖かい脚本と言えるかな。」
「ジャック・ブラックと同居している親友マイク・ホワイトも、気が良くてボワーとしていていい味が出ているよ。
この脚本も書いたそうだけれど。」
「強いて言えば、女性の校長ジョーン・キューザックが役柄にいまいちだったと思う。
もう少し厳格で堅物な感じの役者の方がもっと話にメリハリが出たように思うわ。」
「その通りだ。最後にはノリまくって浮いてたね。
この映画、子供向けのようだけれど、大人も楽しめるし、出てくる音楽は大人向けだよ。」
「選曲が古い曲ってことね。」
「と言うことで、バンドをやりたい人達にも是非見てもらいたいな。」

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[2009/12/11 08:13] | 映画 | page top
ギャラクシー★クエスト
ギャラクシー★クエスト
「『ギャラクシー★★★★★クエスト』は最高の映画だ。」

「『ギャラクシー★☆☆☆☆クエスト』は最悪の映画です。
DVDを買ったけど、家族が観たがらない映画NO.1。」

「なんで。」

「そっちこそ、なんで最高なのよ。」

「『スター・トレック』のパロディーらしいよ。
『スター・トレック』は宇宙にいる感じがしなくて昔からあまり好きじゃなかったんだけれど、こっちは面白かった。
パロディーなんてことを意識しなくても十分楽しめるよ。
勿論、最高の映画っていうわけではないけれど。」

「ストーリーは独創的かもしれないけれど、あまりにくだらなすぎない?
役者も真面目にやってるのかどうか怪しいものだわ。」

「最高なのは宇宙人役の人達だ(上の写真とは別の宇宙人)。役者!って感じだね。」

「ひとの話を聞いてないでしょ。
しぐさや喋り方が気持ち悪いし、元はタコ星人だし、バカみたい。
やっぱり演技の練習したのかしらね。」

「宇宙人が人間に化けて人間の真似をしているわけだから、あんな感じかな。
僕は気に入ったよ。」

「隊員役のシガニー・ウィーバー(写真中央)も妙に若作りな感じだったけれど、とても変よね。」

「当時50才ぐらいかな。
意外な感じで映画に出てくることがあるよね。
前に取り上げた『僕らのミライへ逆回転』にもちょこっと出てたよ。」

「異星人隊員役で変な被り物をしている人(写真左)はどこかで観たような。」

「アラン・リックマンは、『ハリー・ポッター』のスネイプ先生だよ。
元々実力派の舞台俳優らしい。
主役の船長ティム・アレン(写真右)については何かコメント無いの?」

「この映画にピッタリだから特に無し。『サンタクローズ』のおじさんでしょ。
まあ、私はコメディーやパロディーがあなたみたいに好きじゃないからあまり感心しないな。」

「ラストには感動的なクライマックスが用意されているので、是非ご覧下さい。
B級SFの隠れた名作ですよ。」

「誰に話してるのよ。」

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[2010/01/08 10:17] | 映画 | page top
寒いけれど夏の休日
ウォルター少年と、夏の休日
「今回は、『ウォルター少年と、夏の休日』だよ。冬だけど。」

「子供が生まれてから、観る映画は何となくファミリー向けが多いわ。」

「それまであまりこういう映画は観なかったけれど、意外と面白いものがあるのは発見だったよ。
これは、僕がTVでちょっとだけ観て、何となく面白そうだったからDVDを買ってきたんだよね。」

「うちの家族は、家で映画を観る時はみんな集まる、という習性があるわね。
だけど、知らない映画だと観るまであーだこーだと文句ばかり言ってるでしょ。」

「これのときもみんな、パッケージ(上の写真)を見て、つまんなそうだとか文句ばかり言ってたね。
結局は面白い映画だったろ。」

「ええ。主役の少年(ハーレイ・ジョエル・オスメント)もひ弱な雰囲気をうまく出していたし、時々挿入される回想シーンも荒唐無稽だけれど、本当の話だといいな、と純粋に思えて良かったわ。」

「内容は、夏休みに少年が、無理矢理面識の無い2人の大叔父(マイケル・ケイン、ロバート・デュヴァル)に預けられ、彼らの昔話を聞く、ということなんだけれど。」

「あらすじはそんな感じ。退屈そう。
そこからあんな話に膨らませるとはすごいわね。逆かな。」

「この映画の何が変わっているかっていうと、上の写真のようなムードと、そういう映画には絶対出てこないであろうメチャクチャなエピソードとが混在していることだと思う。」

「そうそう。この写真に騙されちゃダメ。
でも、それがどういう訳か整合されちゃっているから違和感なく楽しめるのね。」

「僕が思うに残念なのはラストなんだ。
ラストシーンと思われる場面から、(少年が大人になった)現在に話が飛ぶんだけれど、これはいらなかったと思う。
とても説明的で、エピソードも台詞も取って付けたみたいだし大げさだ。
大人になった主人公もイメージが違うし。」

「ということは、出だしのシーンも要らなくなるわね。最初も現在の場面だから。
でもこれを無くすと、大人になった主人公が、大叔父の話は全て○○だったんだ、と分かるシーンが他に必要ね。」

「いや、信じることが真実だ、ということだけにしても良かったんじゃない。」

「何はあれ、愛と感動の巨編、というのとはチョッと違いますからお間違い無く。」

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[2010/01/21 10:59] | 映画 | page top
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