![]() 東京オペラシティタワーにあるNTTインターコミュニケーション・センターで「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」という展覧会を見てきました。 休日の最終日だったのに、初台という場所だったせいかあまり混んではいませんでした。 ![]() 行った目的は、展覧会じゃなくてVR(バーチャル・リアリティ)。 GAIA SET関連のワルダクミ(詳細はまたいつか)に使えそうなので、皆で体験しに行ったのです。 僕もVRはまだ2度目です。 予約をした後、VRをやっている人の周りで順番待ちをします。 ひとり7-8分なので、前に何人もいると案外待つことになります。 スクリーンや床にVRの内容と同じもの(迫力や立体感などは全く別物)が投影され、待つ人も飽きないように工夫されています。 VR自体はどうだったかというと、見たものが実写でなくてアニメ的だったためか迫力はイマイチでしたが十分楽しめました。 ![]() VR以外には、立体アニメみたいなものもありました。 だけど、これ、どこかで見た覚えがあるぞ。 (デジャブかな?) ![]() 他にも「芸術と科学とを結びつける」作品が色々とありましたが、写真でお見せする程ではありませんでした。 KS |
久しぶりに川越に行きました。
川越は小江戸などと呼ばれて蔵造りの町並みで有名ですが、「大正浪漫夢通り」なんていうものもあります。 これは何かと言うと、川越駅から蔵造りの町並みに行く途中にある2ブロック程の長さの商店街です。 昔はアーケードがかかったどこにでもありそうな商店街だったそうですが、そのアーケードを外し、大正浪漫夢通りと銘打って大正風情の商店街にすることにしたそうです。 1997年に、その通りの入口にある大野屋洋品店という古めかしい店の外観改修のデザイン・コンペ(設計競技)がありました。 当時、我がガイア・アソシエイツもコンペに参加しました。 元の建物の特徴を活かして白黒でまとめたパキッとしたデザインです。 何となく大正っぽくしたつもりです。 その案が次の完成予想図です。 ![]() 審査の結果、佳作入選し、(まちかど審査なるものでは)市内在住者の人気投票で3位になりました。 大野屋洋品店の改修が終わった頃に見に行ったのですが、何と1位のデザインにはなっていませんでした。 予算などの都合だったのでしょうか。 それから長い月日が経ちましたが、たまたま大正浪漫夢通りのサイトを見る機会がありました。 何と商店街の町おこしは続いていたのです。 この手のものは、最初だけはりきるけれども長続きしないことが多いので、ちょっと驚きでした。 (参考までに、次の写真が大野屋洋品店の現在です。) ![]() 早速、GAIA SET(と銘打って建築や町おこしなんかを研究している仲間)で調査に行くことにしました。 折角なんで、商店街の理事長にもお話を聞けるようお願いしました。 話を聞くと町おこしの大変さが良く分かりました。 このようなプロジェクトを進めるには、地元に「絶対にこれをやるぞ!」という、推進者(リーダー)が必要なことも分かりました。 役所や業者(企画屋)などのお仕着せや、補助金ありきではダメなんですね。 続く。 KS |
![]() 川越調査の続きです。 まずは「大正浪漫夢通り」を見て廻りました。 この通りは、有名な蔵造りの通りの二番煎じ的なのかと思っていましたが、案外古くて魅力的な建物が残っているではないですか。 路のペイブメントも良い感じになっていました。 ![]() こういった古い建物が大正っぽいかどうかは分かりませんが、何かヘンテコでイイ味を出しています。 次の写真の建物、暖簾と「教科書」という貼紙が素晴らしい。 既存の建物の保存だけでなく、新たな小技も重要ですね。 ![]() 以前はアーケードになっていて屋根が邪魔で、特徴のある建物があっても様子が分からなくなっていたそうです。 また、建物のアーケードの屋根より上の部分は補修などをしないので傷んでいたそうで、屋根を外した時その修理も大変だったそうです。 また、一度付けたアーケードを無くす、というのは現状維持派に抵抗されますしね。 「雨が降ったら客が来ないぞ。」という怒声が聞こえてきそうです。 日本のあちこちにあるアーケード商店街は街の雰囲気を破壊していると思うので、これは快挙でしょう。 便利なことが全てじゃないのがよく分かります。 ![]() 大正浪漫夢通りは、通り自体も牧歌的な感じになっていて、明るくとても良い雰囲気でした。 けれど、商店街の中にはどうしても大正浪漫のイメージから外れる新建築もあります。 それをどう違和感ないように調和(デザイン的な雰囲気合わせ)させていくかがこれからの課題かもしれません。 ドイツなんかに行くと、看板ひとつまで完璧ですよね。 街並全体のイメージの維持・調整は、息が長く地道な努力が必要です。 今も定期的に街並みに関する会合を開いているそうです。 商店街の世代交代もあるので、街並形成のコンセプトの継承も課題だそうです。 続く。 KS |