![]() 久しぶりに我がガイア・アソシエイツで設計した作品を紹介いたします。 改修の設計をしたMF・MI邸と申します。 よその建築家が30年ぐらい前に新築の設計をした鉄筋コンクリート造4階建てのMFという賃貸アパートがあります。 その3F半分と4Fとがオーナーの住居MI邸となっています。 いわゆるペントハウスですね。 オーナーのMI邸の内装は10年以上前に一度、ガイア・アソシエイツで改修の設計をしたことがあります。(ココをクリック) けれど、自分達が過去に設計して改修した「同じ空間」をまた改修するのは初めてで、「ガイア・アソシエイツも結構長く続いているじゃん。」と思いました。 同じ建物の改修を何度かに分けてやる事はありますが、通常は前回手を付けなかった部分を改修していたのです。 以前自分達の設計で改修しているので内容を良く分かっている一方、その部分を解体するのは若干複雑な気持ちでもありました。 結果的に今回の改修でより良くなったので、出来上がってみると達成感はありましたけどね。 今回は、MF外装の全面改修と、MI邸の(2室を除いての)内装の全面改修です。 最上階ペントハウス(LDK)だけは鉄骨造の切妻屋根になっていますが、夏は暑いでした。 前回の改修時は外装の改修をしなかったので、屋根内側から断熱材を補充するぐらいで抜本的な暑さ対策はできませんでした。 今回はそのあたりも十分に工夫することにしました。 次回は、MF外装改修から見ていきましょう。 KS |
![]() BUNKAMURAザ・ミュージアムで「写真家ドアノー/音楽/パリ」を見ました。 次の写真はロベール・ドアノーのセルフポートレートです。 割と気難しそうな人ですね。 2眼レフ、上からのぞき込むタイプのカメラですかね。 大昔、うちにもありました。 このカメラで「一瞬」をとらえるのは難しく、三脚を立てて、「はい、撮りますよ!!!」という感じで父が使っていたのを思い出します。 スマホでじゃんじゃん写真が撮れる今日この頃とは隔世感があります。 それでも彼は、カメラを抱えてパリの街角を歩きまわり、そこに暮らす市井の人々を撮り続けました。 古き良き時代のパリ、「花の都」と人々が憧れたパリ、でもそこに暮らす人々はさまざまです。 ドアノーがカメラを向けた人々の中には、マリア・カラスやイヴ・モンタンなど有名人もいますが、名もない踊り子や流しの歌手、カフェでくつろぐ一般の人など、この街を愛し、そこで暮らし、思い思いの人生を歩んでいる人達の日常が切り取られています。 彼がフランスの国民的写真家と呼ばれる所以でしょう。 ![]() この写真は「パリ祭のラストワルツ」1949年です。 パリ祭の最後、名残を惜しんで踊るカップルでしょうか。 人気のない街角で、夜が更けるのもいとわずに踊っている2人。 2人でいれば他には何もいらない、明日がどうなろうとかまわない、そんな雰囲気でしょうか。 ![]() ひとつ気になったのは、タイトルが「ドアノー/音楽/パリ」となっているのに、「音楽」があまりないのです、会場に。 この時代のシャンソンなり、ジャズなり、もっとガンガンかけて欲しかったですね。 作品からは音楽の雰囲気が流れ出ているのに、静かな空間なのはちょっとさびしかったです。 SS |
![]() ギンザ・グラフィック・ギャラリーで、アート・ディレクター石岡瑛子の展覧会「グラフィックデザインはサバイブできるか」の入れ替えをした後期の展示を見ました。 前期は広告・キャンペーン、後期はグラフィック・アートの展示だそうですが、あまり変わり映えしませんでした。 1階は写真のような映像以外に、石岡氏の「ことば」が大きな短冊に飾られています。 グラフィックデザインを命がけで考え一歩誤ると命を落とす、という気迫で仕事をするのだそうです。 それはそれで立派なことだと思います。 でも今の時代には、いささかこれが暑苦しくうっとうしい感じがするのはわたしだけでしょうか。 ![]() 地下は今回は映画関連の作品が多かったです。 「地獄の黙示録」とか。 でも、こちらはどうもパルコのポスターほどキレッキレではありません。 インパクトの強いものを、という意図はわかりますが、どうも石岡氏は映画作品への思い入れはちょっと低いのかなぁ。 ![]() SS |
![]() GINZA SIXのGINZA ATRIUMでグループ展「LAISSEZ-FAIRE」を見ました。 何人かのアーティストの作品が並んでいますが、どれもなかなか個性豊かです。 次の写真は、一番印象に残った岡田菜美サンの作品。 コラージュと絵が混ざったような手法ですが、写真のソラリゼーションにも一部似ていて、その表現が新鮮でした。 これからが楽しみなアーティストです。 ![]() 次は野原邦彦サンの「カプチーノV」という作品です。 カプチーノの泡の中に捕らわれの身になったスイマー(?) ゴーグルまでかけちゃって、ふわふわの泡に身をまかせております。 でも、なんとなく気持ちよさそうでうらやましい・・・。 ![]() 次はニワタカユキサンの「スーパー・ジャンボ・ラブ」。 ながーいながーい手を広げたパンツ姿の男の子が(いや、天使か?)あなたを抱きしめてくれます。 彼の愛には限りがなく、罪もあやまちもすべて許してくれます。 パンツとハイソックスをはいたままですが。 ![]() その他、⽥島享央⼰サンの「イカピエタ」もよかったです。 ピエタというからには、聖母子像なのでしょうが、聖母がイカで、子が水泳パンツ姿の赤ん坊です。 ![]() 今回割と面白い作品が多かったです。 次回も楽しみです! この展示は2/21(日)まで。 SS |
![]() 東京都写真美術館で恵比寿映像祭を見ました。 サブタイトルは「E-MOTION GRAPHICS 映像の気持ち」だそうです。 この展覧会は毎年の恒例で、充実した内容の割に無料です。 次の展示は写真では???ですね。 実は動画の初期の一コマ一コマを続けて見せることで動いて見える仕組みを展示しています。 左側がパラパラ漫画のミニチュアで、右側が立体の馬やカモメをぐるぐる回してスリットから中を見せる装置です。 昔なつかしい!!? でもこれがすべての映画・動画の原点なのでしょうね。 ![]() 次はこの眼鏡(?)をかけると右側のディスプレイの中の人と繋がっていくのだと思うのですが、この手の作品はなにしろ一人ずつしか見れないので、時間がかかるのです。 それと眼が平面でぺったんこなので、いまいち「かけてみたい!」という気を起こさせません。 というわけでスルー。 ![]() こちらは一番上の写真と同じ女の子です。 この人は何をしているのかというと、その両側にあるスクリーンに映し出されます。 下町をご機嫌でお散歩したり、踊ったり、着替えたり、それが手描き風のアニメーションで描かれます。 どうってことはないのですが、ちょっと印象に残りました。 現代風女子生態かも。 ![]() 次は新鮮でしたね。 画面にはいくつもいろいろな花のつぼみが描かれています。 その前に立って、iPhone(?)をかざすとその中の花だけが徐々に開いていきます。 見事に咲いて、それから枯れて、しぼんでいく様子が諸行無常を思わせますね。 ひとつずつ咲かせては、見入ってしまいました。 ![]() 次はまた人間そっくりの表情を見せるロボットです。 やわらかい質感、微妙な顔の移り変わり・・・。 AIを彼女にする人が出てくるのも無理ないか?! しかし、似てくれば似てくるほど、おなじだけ不気味さも感じるのですが。 ![]() こちらもアイコンタクトするとわたしの表情をまねて、眉を挙げたり首をかしげたり、目を見開いたりするロボットです。 サイズが小さいので、あまり不気味ではではないのですが、それでも生き物と対峙しているように錯覚します。 ![]() いろいろ見られて面白かったのですが、去年も書きましたが、こんなこと無料で見せてやっていけるのですか? 主催者さんも、参加アーティストも。 2/21(日)までなので見たい方は急いで。 SS |