![]() 日暮里にある朝倉彫塑館に行って来ました。 大分前に招待券を貰っていたのですが、普段は何分にも用事のない辺りなので、今頃になってしまいました。 この建物は彫刻家の朝倉文夫という人のアトリエ兼住宅でした。 朝倉選手の彫刻も沢山飾ってありましたが、残念ながら退屈でした。 ![]() それに対して建物は玄関から一種異様で興味津々。 朝倉選手自ら設計したそうです。 鉄筋コンクリート造洋風のアトリエと木造和風の住居が武骨に合体されており、中央に中庭として大きな池のある日本庭園のようなものがありました。 建築や造園に関しては素人だと思うので、不可解な部分(というか下手な部分?)があちこちにありました。 けれども、そういうのってプロの建築家が作為的に狙ってデザインするのと違い、新鮮で結構楽しめます。 この建物、屋上にも特徴があります。 見学者も鉄骨階段で登れます。 ![]() 屋上は菜園になっているのですが、こんな所をで野菜を育てなくても、と思いました。 しかし、そんな事よりも・・・ 次の写真の中央を見てください。 建物の出っ張りに胸像が据えられているのです。 ![]() 分かりにくいと思うので、もっとアップにしてみました。(次の写真:左半分の黒い部分は背景のよその建物) ハッキリ言ってとても変。 こういう事をふざけてやるような人には見えないので・・・どうしちゃったんだ??? こういうのを見つけるのって最高ですね。 ![]() さて、屋上から屋外階段を下りていくと、温室のような部屋(蘭の間)があります。 近くにはブタの頭の噴水(?)もありました。(それも結構変なので現地でご確認を・・・) ![]() 中は次の写真のようになっていて、この部屋だけ写真OKという事なので写しておきました。 だけど、今時撮影禁止なんてケチ臭いですね。 フラッシュや三脚を立てるのでなければ何の問題も無いと思いますが。 客の少ない美術館なんですから、みんながアップしてくれたら宣伝になるのに。 ![]() KS |
![]() 日暮里にあるギャラリーSCAI THE BATHHOUSEでダレン・アーモンドという人の「Timeline」という展覧会を見てきました。 このギャラリーは銭湯を改修して作られているので、外から見た感じも面白く、また、インテリアも天井が高くて、大型作品を展示することができます。 ちょっといい感じ。 谷中という町の雰囲気にとてもよく合っています。 ![]() さて、ダレン・アーモンドの「Timeline」ですが時刻表?時間割? 作家にとっての「時間」という概念を表しているそうです。 ああ、それで数字が分解されて描かれているのですね。 グラフィック・デザイナー的だな・・などど思って通り過ぎたのですが、この人は次の作品に5年の月日をかけたそうなのです。 (帰ってから解説をみて知ったことですが。) うーん、5年も・・・?!これに・・・?! ![]() 今回印象に残ったのが、次の布のシリーズです。 ウエスなのか、衣服なのかは不明ですが、ぼろ布が集まっているところに光が射しているような画面です。 これも時間の経過を表しているのでしょうか。 かつて人が着て、あるいは使って、それが捨てられ、ゴミとなり、集められている・・・。 じっと見ていると、廃墟の写真を見たときのような、虚脱感と脱力感を感じます。 ![]() 次も布のシリーズなのですが、このように広い壁面にポツンと飾ることができるので、この作品とじっと向き合う時間が生まれます。これもひとつのTIME LINEか? ![]() 2階から何やら話し声が聞こえてきて、「お、今日は隠し部屋みたいな2階にも展示があるのかなぁ」と期待して階段を上がっていったら、「ただいま会議中ですのでご遠慮ください。」と追い出されてしまいました。 がっかり。 だったら、最初から2階には上がれないようにしておいてちょうだい! ![]() SS |
ガイア・アソシエイツで設計したRM邸の続きです。
今回は二世帯住宅の子世帯の続きです。 2階LDKにある螺旋階段を下ります。 子供たちにも危なくないようにというご希望だったので、蹴上も鋼板で塞ぎました。 ![]() 1階の主寝室です。 中庭のグリーン、ブリッジからホールへと続く様子もここから見られ、ちょっと変わった眺めを楽しめます。 こちらも十分な広さがあり、ウォークインクローゼットも完備されています。 中庭に面しているので、かわいいグリーンを楽しむこともできますし、ブリッジを通してホールの様子も見られます。 ![]() ウォークインクローゼットの中です。 4.7畳分の広さがあり、服や靴の収納には十分です。 帽子やバッグなど、形が崩れやすいものを置いて収納できるよう、上部には棚を設けました。 ![]() 主寝室からブリッジを戻るとホールへ出ます。 ブリッジの両側が開口部なので、明るく開放的です。 朝起きて、外の小さなグリーンを眺めながら2階へ行くという、家の中で散歩気分を味わえます。 ![]() ホールから1階玄関を臨んだところです。 2階がメインエントランスなので、こちらは勝手口のような使い勝手になります。 最初に出てきた折り紙のような螺旋階段はなかなか気に入っています。 ![]() 次回が最終回。 SS |
![]() 新小岩の江戸川区総合文化センターで「第3回えどがわBOXART展」を見てきました。 昨年に続き2回目です。 去年と同じく「縦横高さ40cm以内の箱の作品を作る」というもので、誰でも自由参加のコンクールです。 ![]() 息子が去年に続き出品しているので見に行った次第です。 今年も入賞(?!)したそうで、その作品がこれです。 ![]() 「茶坊主」と書かれた桐の箱の中から、黒い坊主がにゅっと出てきているイメージです。 箱の下にはご丁寧に紫の袱紗が敷かれております。 ![]() 他にも楽しい作品がありました。 次はモウモウ牛さんです。 もりもり牧草を食べて、もりもりうんちをしております。 この作品は箱にもこだわりがあって、ホルスタイン模様が付いているだけではなく、木口にも白と黒のモールが交合に貼られています。 ![]() 次は庭の中?あるいは秘密の花園? よく見ると、中央に迷い込んだワンちゃんがいます。 ワンちゃんの顔に光が当たるあたり、なかなかの演出です。 そういえば、箱の外、右肩上にもススキが飛び出ていて、このあたりもこだわりがありますね。 ![]() 次は何かというと、一見水墨画のようですが、池の石はホンモノで、立体パノラマ水墨画です。 カモの親子だけカラーなので、それが浮き出て見えます。 なんとなく奥行き感があって、見入ってしまいました。 ![]() 次は籠の鳥ですが、「CHILL OUT」と書いてあります。 そもそも籠がオープンになっていて、いつでも外へ飛び立てます。 おいしそうなエサも山盛りあるし、外の景色も悪くないし、まさしくこの小鳥にはパラダイスでしょう。 我が世の春をくつろいで楽しんでください。 ![]() ・・・とおもしろい作品も多々ありましたが、去年と比べると短時間で安直に作られたような子供の作品も結構混じっていて、それらが展覧会の質を下げていると感じました。 ここに限りませんが、こういう風に規制がなくて誰でも参加できる展覧会というのは、自由な反面作品の質を確保するのが難しいものです。 参加者諸君、せっかくの機会なんだから充分気合入れて、どこにもない「おおおっ!」というような作品を期待しています。 (主催者に成り代わって) SS |
![]() アメリカのウェストコーストのバンドBOURGEOIS TAGGの1987年のアルバム「YOYO」を紹介します。 と言っても、いわゆる70年代のウェストコースト・ロックではなく、80年代型パワー・ポップです。 ヘンテコなバンド名ですが、ブレント・ブルジョワ君とラリー・タグ君が作ったバンドだからなのですね。 メンバーの苗字が変なだけなのでした。 ![]() これは彼らのセカンド・アルバムでラスト・アルバムです。 音と時代からニュー・ウェイヴの残りかすのように思うかもしれませんが、それがどっこい出来の良いアルバムなのです。 それもそのはず、顔の長い天才トッド・ラングレン君のプロデュースで、全編を通して歯切れがよくキャッチ―です。 アレンジは結構複雑で、凝った音作りになっております。 今の耳で聴くと時代を感じるかもしれませんが、ビンテージとして貴重とも言えます。(ものは言いよう) アメリカというよりもイギリスのバンドといった印象の音楽ですね。 さて、ジャケットですが昔から気になっている事があります。 グループのメンバーの集合写真の場合、レコード会社はなぜグループ内の力関係や人気をあからさまに表現しようとするのでしょうか。 このアルバムでも・・・顔が半分の人がいるだけじゃなく、裏ジャケットにもメンバーのメガネ男が写ってるんですよ。 この人達、初めてジャケットを見た時ガッカリしたでしょうね。 しっかりポーズなんか取ったりしているのに・・・柄も気持ち悪いし。 ![]() そう言えば、サイモンとガーファンクルでも、二人がちゃんと写っていてもガーファンクル君だけピンボケだったりしていました。 僕の知っている例外は初期のローリング・ストーンズぐらいかな。 (それはそれで別の悪意があるような???) バンドのフロントマンが真ん中で「オレがオレが」しているより、端でボヤーッとしている写真の方がよっぽど格好いいですけどね, secondo me. KS |